金沢山岳会 会報 165
発行者:吉川信雄
編集者:流 豊秀
  
 

▲ 温泉山行(石鎚山・剣山) ▲  2009年9月20日(日)〜22(火)

   参加者 : 吉川、上田、藤村(輸送・カメラ)、池村、中村(宿泊)、新(SLDr補助)、
        任田(会計)、村本(
Dr補助、・渉外)、池田(CL)、本田(Dr)、田森(登山班サブ)、
        平(登山班長)、西野(会計)、浅田、中村(宿泊)、正来(宿泊)、土本、流(カメラ)
        東川(記録)、浅田(奥様)

【 概 要 】

1  全般

 20日(日)〜22日(火)の間、会長以下20名の参加を得て「秋の温泉山行(石鎚山、剣山)」を実施し、四国百名山2座を登頂するとともに2泊3日の山行を通じ会員相互の親睦を大いに深めることができた。今年は気象不順の山行が多い中、天候にも恵まれ石鎚・剣の両山から望む景色のみならず、道中において瀬戸内海に架かる大橋から観る島々や渦潮等、瀬戸内の絶景を大いに堪能できたことは大変幸運であった。また、シルバーウィーク5連休期間中の長距離移動であり交通渋滞による遅れ等も懸念されたが、ほぼ計画どおりの行動ができたのは、企画担当者の綿密周到な行動計画の作成、交通事情等に対する適切な状況判断と時間管理、本山行間終始操縦者として活躍された本田氏の卓越した運転技術に負うものであると思料する。


2 行動の概要

(1)9月20日(日):石鎚山登山口への移動(石鎚温泉「京屋」)

    北陸自動車道(金沢西IC〜敦賀IC)〜R8号〜R27号〜舞鶴自動車道
    〜中国道〜山陽自動車道〜瀬戸内中央自動車道〜高松自動車道〜松山自動車道

   0800 上田製作所に集合し出発。
        CL(副会長)注意事項:時間厳守、安全運転
        SL(新):行動予定等説明
   0817 金沢西IC通過・ビールとおつまみが配られる。
        
CL,SL,本田氏ついては、アルコールなしで申し訳けなく思う。
       ・
SLのクイズで盛り上がる。
        あんパン、クリームパン、食パンのうち、呼んで振り向いたパンは?
   0918 南条SA
   0930 南条SA発 北陸道の車の量は多いが、スムーズに流れる。
   0948 敦賀IC通過 名神、山陽道の混雑が予想されるので経路を舞鶴道経由に
        変更する。

        8号線はIC下車直後にかなりの渋滞であったが、1004渋滞解消。
   1124 小浜西ICにて舞鶴道に乗る。2車線道であるが流れスムーズ。
   1140 舞鶴PA着 標高高いせいか、風さわやか。
        女性用トイレ大渋滞(数少ない)。

   1151 舞鶴PA
   1233 西紀SA着 昼食
             人多く、混雑。地域の名産であろうか、焼鯖寿司、丹波の焼栗・黒豆、
        岩魚の塩焼等が売られている。焼栗を買い求め食したが、ホクホクして
        甘く美味しい。

   1304 西紀SA
   1320 中国自動車道に入る
   1345 山陽自動車道に入る。天気快晴、車の流れスムーズ。
   1409 播磨IC
        車両数は増加し、標識に渋滞の表示があるが、流れスムーズ。数時間前
        は混雑したのであろう。新型プリウスがやたらと目に付く。(5台)
        やはり人気売れ筋の車種か。

   1445 吉備PA
   1458 吉備PA
   1508 瀬戸内中央自動車道に入る。
   1520 瀬戸大橋中央部通過
        瀬戸内海の島々や海峡を通過する船舶が張り絵の様のように見え美しい。
        手元の高度計で標高70m。瀬戸大橋群は上下2段(上部が自動車道、
        下部が鉄道)であるが、その形状の美しさに感嘆する。自然の美しさと
        人工物の美しさが見事にマッチングしている。途中
PAに降り、
        下部から橋脚を眺めたが、改めてその巨大さに驚く。
        とんでももない橋を作ったものだという感。

    1545 坂井出IC通過 四国に入る。
    1544 石鎚山SA
        人多い。石鎚山を探したがこの車線側からは見えないとのこと。
        某氏、一時財布紛失。
簾に隠れて落ちているのを自ら発見、
        皆ほっとする。強運である。今後何か良いことがありそうと予感する。

   1548 石鎚山SA
   1735 石鎚温泉「京屋」着
            ・計画では1740到着であり、定刻の到着に驚く。
        どんな優秀な観光ツアーでもこの正確さはないであろう。
        長距離の高速道路、また四国内の瓢箪道路をよくここまで時間通りに
        行動できたものだ。

            ・京屋は石鎚山登山口にある巡礼者を対象とした土産屋と宿泊施設を併せ
        たような旅館である。施設は古く、一般の観光客には多少不満足な点が
        あるかもしれないが、我々岳人にとっては、登山口の温泉付き山小屋と
        いう感じあり、料金、食事、サービスの素朴さ、温泉とも上の上の部類
        に属するものであり大満足。2階の宿泊施設は多少変わった作りで、
        入り口別で部屋の奥がアコーデオンカーテンで仕切られていてカーテン
        を開けば大広間となる。妙な開放感があり使い勝手がよい。脱衣所男女
        別で、中に入ると混浴というイメージであり思わず笑った。温泉は内湯
        であり黄褐色で動脈硬化・高血圧、疲労回復等に効能があるという。
        我々中高年にはぴったりである。

   1800 懇親会
        料理:岩魚の塩焼き、茶碗蒸し、煮物、蕎麦の吸い物etc.、酒・ビール十分
        大いに盛り上がり、引き続き2階で2次会。新さんが旅館の子供たちの
        相手をしてくれたということで、全員に藁で編んだ鍋敷きをお土産に頂く
   2100 消灯


本四架橋

京屋旅館

夕食

夕食

2次会


(2)9月21日(月):石鎚山登山〜ホテル「かずら橋」(2日目宿泊施設)

0600 起床 天候快晴
     朝食:汁、納豆、卵、海苔、鮭の切り身、ひじき、梅干し等少々、
     ヤクルト、
 ボリュームあり
0725 ゴンドラ駅に向かい移動
0730 ゴンドラ駅着  標高455m     
     ゴンドラ2台に分乗し山頂成就駅(登山口)に向かう。
0800 山頂成就駅到着 標高1300m
     歩けばここまで3時間、ゴンドラは8分で、やはり楽チンで早い。
0815 山頂成就社(登山口入り口)5合目
    登山班とハイキング班(会長、上田、中村、浅田夫妻)に区分し、行動開始。
    登山班:基本は鎖は渋滞するので巻き道使用、鎖道の使用も可と班長から指
    示受け。

    ハイキング班:リフトとを使用し展望台及び石鎚山中宮社周辺を散策。
           リフトは0900営業開始であったが、好意により営業を早
           めてもらえたとのこと。

0822 登山開始
     登山口は立派な神門である。鳥居はよく見るが、扉付きの門は初めてであ
     る。登山口には「登山者の皆さん」ではなく「登拝者の皆さん」と書かれ
     てあり、山岳信仰の山であることを実感した。神門をくぐり、緑に囲まれ
     た整備された尾根道を下る。

0842 八丁通過
     最低鞍部1300mであり、成就社1420mから120mほど下ったこ
     とになる。これより登りとなる。小さい子供を連れた家族連れ、年配、
     若いカップルのハイキング客が多い。またその中に白装束の巡礼者の姿も
     チラホラ見る。遠くにほら貝の音も聞こえる。地元に密着した信仰の山と
     いうことを肌で感じる。
     山登りには、その山に登るに相応しい(似合う)格好・装備というものが
     あると思うが、この山には白装束に菅笠に杖というスタイルが一番である
     と思う。

0916 試しの鎖
     やはり渋滞している。登山班主力は巻き道を通る。鎖を通ろうか、巻くか
     思案したが、頂上付近に蜂の巣あり注意ということで止めにした。
     しかしなが個人的(東川)には、石鎚山の鎖は是非登ってみたいという気
     持ちであったので、一の鎖以降は鎖場経由で山頂に行くことにした。
     (結果的に東川を含め鎖組は渋滞に巻き込まれ、山頂到着は主力の巻き道
     通過組から30分ほどの遅れとなり、時間切れで天狗岳登頂は諦めること
     になった。)

0929 前の森着
     標高1500m付近であり、周囲が幾分紅葉してきている。名物「力飴」
     という看板がある。人員掌握。

0946 前の森発
1004 夜明け前通過
1015 一の鎖取り付き
1034 二の鎖取り付き
1100 三の鎖取り付き
     3連の鎖場はすべて大渋滞である。登り時間より待ち時間が長い。
     鎖というのは、本来安全確保のためにあるものであるが、ここの鎖は巨大
     であり、わざと必要もない急斜面に取り付けてある。まさにこれ自体が
     信仰の対象で、頂上に向かう登拝者の心を試す修行の手段として取り付け
     たという感じである。多少高度感もあり、傾斜もそこそこある鎖場である
     が、ホールドがしっかりしており、慣れた登山者であれば鎖に頼ることな
     く登れる。落石が起きないよう岩が接着剤で固定されているのにはびっく
     り。
     それにしても、この鎖は江戸時代に取り付けられたということであり、
     一連30mから70mにも及ぶ巨大な鎖をどうやって持ち上げ取り付けた
     のが不思議であった。

1126 山頂着
     三の鎖を登りきると頂上社の裏側に飛び出た。狭い頂上は登山者で溢れて
     いる。巻き道
組から遅れること約30分、巻き道組は第1陣がすでに
     天狗岳から帰ってきており昼食中であった。天狗岳はすでに7割方紅葉し
     ており快晴の空に美しい。天狗岳まで往復20分足らずなので、行こうと
     思ったところ弥山の頂上から降りる鎖場と岩場のところで渋滞しており
     10分ほど待つ。しかし、これではとっても下山時間に間に合わないと
     いうことで天狗岳行きは断念した。頂上社にお参りをしてビールで乾杯。

1205 下山開始
1246 夜明峠
     この時間でも上山者が絶えない。
1340 神門をくぐり山頂成就社に到着、本殿及び見返り遥拝殿を参拝。
     見返り遥拝殿は、拝殿正面の奥壁がが大きな窓になっており、
     そこに石鎚山がぴしゃりと収まる(鎮座)するように作られている。
     拝殿から観える頂上付近が紅葉した石鎚山が真っ青の空に映え美しい。
     その神々しい姿に、ひとりでに頭が下がった。
     やはり石鎚山は神の山であった。

1500 京屋前到着
1520 京屋前出発
     本日の宿であるホテル「かずら橋」に向かう。
1616 入野PA(松山自動車道)
1651 大豊IC(高知自動車道)降りる。R32を通り西祖谷村へ
     渓谷沿いに作られた瓢箪道路を走る。渓谷と四国の青石が美しい。
     狭い道の割りに対向車も多い。
     運転している本田さんは景色観る暇ないと思う。

1739 ホテルかずら橋到着
     本日も予定通り(予定1740)の到着である。
     ホテルは別館で渓谷側にあり、小奇麗な部屋である。
     近年増築したとのこと。食事や入浴が、カーブして交通量がある道路を
     横断して行かねばならないことがやや難点。温泉は無色透明で、内湯のほ
     か、露天風呂がある。露天風呂は風情のある和風の屋根付きのケーブル
     カー(20
m程度)で登ったところにある。眺望抜群である。
1900 懇親会 

     料理:あまごのお造り・塩焼き、天婦羅、その他地の物多数。
     板前さんが料理の説明を一つ一つして説明してくれたり、平家の落人料理
     の一つと言われる蕎麦粥を目の前で調理してもらったのは興味深かった。
     蕎麦粥は祖谷が発祥の地で、この地方では稲作が適さないことから、
     米がないときに食べたということ説明していたが、現代風に考えれば、
     極めて栄養価の高い健康食である。平家の落人さんは、非常に健康的なも
     の食べていたのである。魚のお造りを何かと訊ねたところ、この地方の地
     の魚で「あまご」というものであった。
     やまめに似た川魚で天魚と書くらしい。あっさりとした味である。

     懇親会の途中、中居さんがこの地方の民謡を披露してくれた。
     こちらも幹事役の新さんが
北陸の民謡を披露、多いに盛り上がる。
     本日も2次会。


京屋旅館脇の
石鎚大権現
禊の瀧


ロープウェイ乗り場


ロープウエイ終点
成就駅からの眺望


ロープウエイ終点
成就駅からの眺望

石鎚神社中宮成就社

石鎚神社中宮成就社

八丁坂から石鎚山

試しの鎖の頂部

夜明かし峠付近から
石鎚山・天狗岳

一の鎖

石鎚山と
二の鎖、三の鎖

鎖場脇のリンドウ

二の鎖

三の鎖

石鎚山頂から
天狗岳を望む

石鎚山頂上での
記念写真

石鎚山頂
石鎚神社頂上社

ブナ林の中の下り

ロープウェイ終点
成就駅からの眺望

ホテル「かずら橋」
歓迎 金沢山岳会御一行

宴会場での記念写真

豪華料理

宴会開始

仲居さんの地元民謡披露
(3)9月22日(火) 剣山登山〜帰路
                 

  0600 起床 天候曇り、明け方に降雨あり。
  0700 朝食 ホテルの朝食は0730からであるが、お願いして30分早くして
       もらったとの
こと。昨日同様、地のもの多数。ボリュームあり。
  0728 ホテル発、剣山に向かう。
       出発時、お土産に飴をいただく。昨晩の説明とかお土産とかサービス精神
       一杯である。

       谷間に作られた瓢箪道路を走る。昨日同様対向車多い。
       いたるところに平家落人集落の
看板がある。民族資料館という看板があり、
       平家由来の展示物多数と書いてある。
       途中
ホテルの名の由来となっている「かずら橋」の看板が見えた。
       残念ながらバスからは橋
は見えず。
   0910 剣山登山口見の越(1425m)
        リフトに乗り、標高1700m地点へ。標高差300m余りを稼ぐ。
      歩けば1時間強、リフト登山は極めて快適・楽チンで癖になりそうである。
      デーバックより大きなザックに雨合羽・スパッツの本格登山者スタイルの
      登山者、一方で
Gパン・運動靴、傘かビニール合羽スタイルの軽装備のハイ
      キング姿の2種あり、その感覚の差に驚く。
 
   930 登山開始

        刀掛けの松経由で山頂へ。標高1800m地点からガスに入り視界なし。
   1000 山頂
        山頂は平で広い。残念ながらガスで視界なし。三角点標が大事そうに柵で
       囲まれてある。

        触れることができないのが残念。
   1036 下山開始
        往路逆順の組と大剣神社経由(多少遠回り)に分かれる。
   1135 リフト乗り場に到着

早朝
ホテルの露天風呂へ行くケーブルカー

登山リフト乗り場
標高1425m

登山リフト乗り場で
身支度

登山リフトで
標高1700m
の西島駅へ

快適な登山リフト

リフト脇の
色づいたカエデ

リフトを降り
いよいよ登山開始

刀掛の松

トリカブト

頂上間近の尾根道コース

剣山本宮前にて

頂上近くの木道

剣山山頂と柵に囲まれた三角点標識

大剣神社手前
御神体の御塔石

大剣神社

西島駅に到着

西島駅周辺の景色


   1150 登山口出発
   1155 大学のワンゲルと思しき雨合羽に結構なザックを背負った男女6人にパー
       ティーとすれ
ちがう。雨合羽は本朝の雨に打たれたのであろうか足元が
       かなり泥で汚れている。
かって四国の学生は短期の小縦走で剣山周辺の
      山々を歩くというのを聞いたことがあるが、このパーティーもその一団か。
       車窓から学生の一人と視線が会う。目の輝きが素晴らしい。
       ザックの重さに耐えながら、リーダー統制のもと一糸乱れず隊伍を組んで
       黙々と歩く姿に心が打たれた。
       思わず遠い昔の自分の姿を重ね合わせてしまい、目頭が熱くなるものがあ
       った。羨ましい限りである。

   1315 R449から徳島自動車道美馬ICを通過
   1341 徳島自動車道上板SA着 昼食

上坂SA

   1428 上板SA発 
   1456 大鳴門橋通過
   1535 明石海峡大橋通過
        眼下に渦潮と潮目が見える。かなり潮の流れが速いのだろう。
   1542 神戸淡路鳴門道JC通過
   1547 神戸西IC通過
   1604 渋滞に入る
        いよいよ渋滞に捕まったか。金沢到着時間にやや不安
   1625 事故渋滞であることが判明
        3台の追突(軽微)
   1700 中国自動車道に入る。
       反対車線大渋滞。舞鶴JCまで続いていた。思わずお疲れさんと心の中で思う。
      当方、順調に流れる。
   1755 小浜西ICを降り、R27へ。一般道は往路同様渋滞ぎみ。
   1845 若狭ドライブイン 休憩
   1853 若狭ドライブイン発
        夕方のテレビニュースで石鎚山SAの昼の混雑の模様が放映された。
       我々は運が強い。

   1947 北陸自動車道に乗る
        車両数多いが、流れ順調、反対車線の登りSAは折口から大渋滞である。
   2040 安宅SA着 休憩
   2050 安宅SA発 
   2108 金沢西IC通過
  2125 上田製作所着
   2135 解散





▲ 恵那山 ▲  2009年8月22日(土)、23(日)

         参加者 : 新、本田(TL)、東川、流(記録)、任田、正来、田森   計 7 名

8/22(土) 9:00丸新ステンレス工業前出発→金沢東IC12:15神坂PA12:20
        ⇒12:40馬籠宿
14:05神坂PA→園原IC
        →16:40黒井沢登山口駐車場→17:00宴会、20:30就寝

8/23(日) 5:00起床、朝食→登山口駐車場出発5:556:35黒井沢避難小屋6:40
           8:00野熊の池⇒9:50水場⇒10:20恵那山頂避難小屋
       ⇒10:35恵那山山頂11:10
11:20恵那山頂避難小屋⇒13:15野熊の池
       ⇒14:10黒井沢避難小屋
14:50登山口駐車場15:10→中津川IC
       →金沢東IC19:10丸新ステンレス工業前


           ( 登り 4:40  下り 3:40   車走行距離 650km )
   
   8/22(土) 9:00丸新ステンレス工業前を新さんの車に7人が乗り出発。
         金沢東インターから高速道に入り、対向車線の渋滞を尻目に中津川IC
        に向かい快調にドライブ。
             目的地に着くには早すぎるため、神坂PAで車を停め、馬籠宿に寄って
        観光と蕎麦を食べて行くことにした。

         からっとした良い天気で、心地良い散策、立寄った蕎麦屋の蕎麦も
        大変旨く満足。

         展望台からは大きくどっしりとした恵那山が目の前に見え、
        久しぶりに雨の無い登山ができそうで、明日が楽しみ。

         園原インターで高速を降り、途中中津川市内で今晩の食料、酒類など
        を調達して、
目的地の黒井沢登山口駐車場へ向かい、16:40に到着。
        我々以外まだ1台の車も無し。

             早速テントを張り、17:00頃からテント脇で宴会の開始。
        秋のような涼しい屋外でビール、焼酎に焼肉・・・楽しい時間。
        20:30ごろお開き、就寝。


神坂PAから馬籠宿へ

馬籠宿

馬籠宿の蕎麦や

馬籠宿の展望台から
恵那山を望む

 黒井沢登山口駐車場

       宴会

       宴会


  8/23(日) 5:00起床、天気は最近の山行では久しぶりに晴れ、涼しい。
        駐車場にはタクシーで来るもの1台、自家用車で来るもの5台ぐらいで、
        20台くらい停められる駐車場余裕があった。
        5:55テント場を出発、20分ぐらい林道を歩いた後、山道へ入り、
        木々に覆われた
薄暗い川沿いの道を歩く。
        程なくして、トタン張りの壊れかけのような黒井沢避難小屋に到着。
        ここからブナやナラの生茂る森、唐松の植林帯などのだらだらとした
        山道を歩き続け、
出発してから2時間40分ほどしてやっと視界が
        開け始め、遠くに南アルプスの山々が
くっきりと見えてきた。
             展望の良い山道はすぐにまた暗い樹林帯に入り、岩と樹の根の
        入り混じった
歩きにくい道になり、頂上を大きく巻いてだらだらと続き、
        山頂避難小屋まで30分位
の所の水場に到着、小休止。
             とても冷たく美味しい水を飲み、元気を取り戻して再出発、
        10:20に山頂避難小屋に
到着、ここの裏の岩の上からの景色は抜群、
        南アルプス、富士山、八ヶ岳、木曽駒などがくっきり。

             ここから10分ほど平坦な道を歩き、10:35三角点のある頂上に着いた。
             頂上は平坦で、周りを木々に覆われ、どの方向も見通しが利かない。
             立派な木造の展望櫓が立っているが、周りの木々に遮られて遠くは
        見通せず、意味の無いものでした。

             ここで昼食をとり、展望の良い山頂避難小屋に戻り、記念写真を撮り、
        下山開始。

             14:50登山口駐車場に無事下山、15:10帰途に。
        高速道路は我々の方向はスイスイ、名古屋方向は大渋滞。
        19:10丸新ステンレス工業着、解散。



登山口

林道脇の沢

黒井沢避難小屋

沢沿いの登山道

樹林帯の登山道

やっと視界が開けた
遠くに南アルプス

立ち枯れ

恵那山頂避難小屋の
トイレ

恵那山頂避難小屋

頂上への標識

頂上付近の木道

何も見えない
頂上展望台

頂上での記念写真

一等三角点

恵那山頂避難小屋
裏の岩

岩の上で記念写真

岩の上の眺望
南アルプスの向こうに
かすかに富士山

岩の上の眺望
南アルプスが一望

岩の上の眺望
木曽駒岳

唐松の植林帯

ナナカマド

トリカブト

    無事下山
      ゲート
    駐車場


         ※川沿いの水の豊富な道、深い森の中の道、だらだらと長い道という印象で、
          平坦な頂上は見通しも利かずに、登頂したという感激の無い山でした。

              本田さんには、今回も往復650kmを一人で運転していただき一同感謝。



▲ 笠ヶ岳 ▲  2009年7月24日(金)、25日(土)、26(日)

         参加者 : 池田、東川、流(記録)、正来                 計 4 名


   7/24 23:00出発→森本IC→富山IC→ 7/25 1:35新穂高登山者駐車場(仮眠)

7/25 5:00新穂高登山者駐車場出発→5:10新穂高バスターミナル(朝食)5:40
     →6:40笠新道入口
10:33杓子平→12:08分岐→13:30笠ヶ岳山荘13:48
     →14:00笠ヶ岳14:15
14:25笠ヶ岳山荘(泊)、20:30頃就寝

7/26 5:15朝食・笠ヶ岳山荘出発6:217:35分岐→8:35杓子平→11:10笠新道入口
        12:20新穂高登山者駐車場→12:40深山荘(入浴)13:30
        →富山IC16:30森本IC17:00帰着

 

7/24 23:00 池田さんの家の近くで池田、流、東川が合流、池田さんの
車に乗り出発、途中で正来さんを拾い、森本ICから北陸道に入り、富山IC
で北陸道を降り、国道R41R471を通って
13:35 新穂高登山者駐車場に到着。
すでに多くの車が停まっていたが、まだ駐車の余裕があった。
雨は止んでいた。

7/25 車内で仮眠、4:30頃目を覚ました。雨は止んでいたが今にも降りそうで、
周りの山の上の方は雲の中。
5:00駐車場を出発、新穂高バスターミナルまで行き、ここで朝食、トイレを
済ませ、5:40 出発、川沿いの林道を歩くこと約1時間、笠新道入口に到着。

6:40 いよいよ北アルプス屈指といわれる急登の笠新道を登り始める。
ブナの樹林帯をジグザグな道がどこまでも続くき、ひたすらゆっくりと
一歩一歩歩く。

ササユリ、石楠花などの花に癒されながら、標高1450180019202100
2200の標識を通過。所々で小休止をとるが、しばらくすると“鬼の池田”の
「さー行くぞ」の一声で歩き始める。

各標識地点では槍・穂高が望めるそうだが雲がかかって見えず。
2200地点あたりから雨が降り出し、雨具装着での登りとなり10:33やっとの
思いで杓子平に到着。

ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウ、アオノツガザクラ・・・
見ながら一服。

ここから先は樹林帯は終わり、見通しの良い道と替わって快適な歩きと
なるはずであったが
雨は依然と降り続き、抜戸岳、笠ヶ岳は見えず、
ひたすら下を向いて花を見ながら一歩一歩。

12:08 笠・双六分岐着、一服後見事なハイマツ帯の中の稜線を歩く。
天気の良い日は笠ヶ岳を見ながらの快適な稜線歩きのはずが、何も見えず残念。
13:30 笠ヶ岳山荘に到着、受付(2食付で8,800円)を済ませ、やれやれ今日は
これで終わり
と思いきや、“鬼の池田” の一言で笠ヶ岳頂上を目指すことに。
雨、風はますます激しくなり、先週の別山と同じような天気の状況の中、
15分で頂上へ。

祠のあるところが頂上と思い、記念写真を撮り、下山しかかったところ、
池田さんが濃い霧の中
20mほど左側に頂上があることに気づき、
そちらに行き、本当の頂上での記念写真を撮った。

危うく頂上を踏まずに下山するところだった。
14:25 笠ヶ岳山荘に帰着、雨風のなかの急登の連続ご苦労様でした。
定員80人のところ今日の宿泊は約40人とのことで、かなりゆったりとした
スペースでした。

早々に着替えをし、夕食までの間、ストーブを囲んだテーブルの所で乾杯。
各自持参したつまみと、日本酒、ウイスキー、焼酎で延々と楽しい話が続いた。
血液型の話で盛り上がったが、ちなみに池田さん、正来さんはA型、流はB型、
なるほど・・・。

17:00 夕食、南竜山荘の食事よりかなり良く、これが北アルプスでは普通
なんでしょう。

山小屋には関西圏、中部圏、関東圏からの人たち(ほとんど中高年)も多く、
親しく話もするこ
とができ、これも山小屋泊まりの楽しいところでしょう。
20:30ごろ就寝。


登山者駐車場

新穂高バスターミナル

川沿いの林道を
登山口へ

笠新道入口

笠新道の急登

焼岳

ササユリ

ササユリ

シャクナゲ

コバイケイソウ

杓子平近く

ハクサンイチゲ

ミヤマキンバイ

アオノツガザクラ

杓子平

雪渓

分岐への登り

ミヤマキンバイの群落

ハクサンイチゲ

笠・双六分岐

稜線を行く

ミネズオウ?

シャクナゲ

ミネズオウ?

抜戸岩

播隆平付近の雪渓

やっと笠ヶ岳山荘

山荘到着

頂上じゃない所で
記念写真

頂上で記念写真

小屋でくつろぐ

夕食

我々4人は下独占


7/26 5:15 朝食、ご飯を腹いっぱい食べ今日の活動に備えた。
6:21 依然雨、風が強く、視界が悪い中、山荘を出発、前日と同じ道を
たどって下山開始。

途中、抜戸岩で記念写真を撮ったりしながらハイマツ帯の中を歩き続ける。
雨は弱まったり、強くなったりの繰り返し。
分岐を過ぎて杓子平あたりまでは雨脚が強くなり、道は川のようで歩きにくい。
杓子平を過ぎてからも雨は止まずであったが、石楠花、ハクサンイチゲ、
ササユリ・・・が目を
楽しませてくれ、これはこれで楽しい下山でした。
11:10 いい加減いやになった頃、やっと登山口にたどりついた。
おいしい湧き水を飲み一服した後、川沿いの林道を歩き駐車場へ。
12:20 駐車場に到着、長い長い笠ヶ岳登山が終了、
    皆よく頑張りましたご苦労様でした。


出発前

抜戸岩

ハイマツの中の
稜線を行く

川のようになった道

コバイケイソウ・
ミヤマキンバイ
の群落

何の花?

ミヤマキンバイ

シャクナゲ

2000m付近の下り

ササユリ

無事笠新道入口着

深山荘で湯につかる


駐車場近くの温泉宿「深山荘」で入浴、さっぱりとして帰途についた。
17:00 集合場所に帰着。

    今回の山行は、天気に恵まれず、期待していた槍・穂高・白山、目指す笠ヶ岳
    さえ見えず残念
でしたが、高山植物は見事で素晴らしい笠ヶ岳登山でした。

笠新道の急登はきつかったですが、道は良く整備されていて、当初登りきれる
    か心配もありま
したが、所々の標高標識、岩に書かれた「ガンバレ」の文字
    などに励まされ登りきることがで
きました。

     行き帰りの運転を引き受けてくれた池田さんに感謝。




▲ 別山 ▲  2009年7月18日(土)、19日(日)

参加者 : 土本、坂田、流(記録)、任田、池端(坂田さんの知人)、
       池田(19日朝から参加)                              計 6 名

7月18日(土)・・・小雨

8:30 白山比盗_社に集合、雨の中池端さんの車に5人が乗り出発、
        9:40市ノ瀬着。

         今日明日とも雨の予報、雨男の流の参加のせいか?
         池田さんは翌日早朝、一人で参加、先行の5人を追う形に。
   10:10 市ノ瀬発の白山登山バスに乗り、10:30別当出合着。
   10:35 雨具を装着し別当出合出発、砂防新道ルートで本日の目的地南竜山荘へ
        歩きはじめた。

         雨は大したことは無く、雨具の上着は不要なくらい。
   11:30 中飯場着、水量を増した不動滝が雲間から見え、なかなかの迫力。
   12:39 別当覗着、良く整備された道を休み休み登る。
             続々と降りてくる団体に出会うが、どの団体も中高年の女性が殆ど。
   13:45 甚の助ヒュッテ着、昼食休憩。
   14:12 出発、ここから先も良く整備された道を歩く。
   14:33 南竜分岐着、ハクサンコザクラ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウ等
        花々が見られたが

             ちょっと時期が早かったのか少な目であった。
   15:07 南竜山荘着、予約なしでしたが受付してもらい部屋へ。8畳位の部屋に
        我々を含めて9
人が
        入ることになったが、この時期の山小屋としてはゆったりです。

        夕食は17:00から大変お粗末なおかずで、
        もう少し何とかならないものか。

             1杯700円の生ビールは冷たく大変うまかった。
             外は雨が止み、遠くに赤兎山、大長山と思われる山々が美しく見え、
        明日は晴れるかな?

        20:00頃着床、日が替わった頃から雨、風が激しくなり、
        なかなか寝付けず朝を迎えた。


7月19日(日)・・・小雨・強風

   薄暗い4:30ごろからごそごそしだす連中が多数、大多数が下山したと思われる。
   雨・強風が、数日前の旭岳の遭難事故が生々しかっただけに、
   そのような判断をしたのかも。
    6:30 朝食、小屋で朝食を摂る人はごく少人数で、前日に夕食時の1/4位。
            我々も雨と強風でこれ以上の登山は無理と判断、下山することにした。
            ただ、池田さんが早朝別当出合から登って来ているので、
        小屋を通過する前に何処かで
出会わないといけないと思い、
        朝食後直ちに別当出合に向け小屋を出発。(7:26)

    7:54 南竜山荘と南竜分岐の中間地点で池田さんと出会った。
            池田さんは、こんな天候ぐらいで引き返すなんてとんでもないと強調、
            流も同行し2人で別山を目指し、坂田さんら4人は下山、
        15:00白峰総湯で落ち合
うことにした。
        南竜山荘から赤谷への間の湿原はクロユリ、ハクサンイチゲ、
        など高山植物が美しい。

    8:38 赤谷着、これからの油坂の急登を前に一服、腹ごしらえした後出発。
            この時点では、雨、風はそんなに強くなく周りの景色、
        花を楽しみながらの登山。

            シナノキンバイ、コイワカガミ、コバイケイソウ、ハクサンコザクラ、
        ハクサンイチゲ、
ニッコウキスゲ等々素晴らしい花の山。
   9:20 油坂の頭着、ここから先も花、花、花・・・。花を楽しみながら
        上り下りを繰り返す。

  10:30 チブリ尾根との分岐着、山の西面に出ると猛烈な風、身をかがめないと
        吹き飛ばされそ
うで、慎重に慎重に一歩一歩。
  10:45 別山神社石垣着。
  10:50 別山頂上着、猛烈な強風で立っているのがやっと。
        これで気温が低かったら旭岳の遭難時と同じ状況下かも。
            互いに写真を撮り早々に下山開始、御舎利山に向かった。
  11:00 御舎利山着、雨と強風によろよろしながらもしばらく留まり、石を積んだ。
            強風に飛ばされないように慎重にチブリ避難小屋に向け下山開始、
        御舎利山をちょっと
下ったところで、今日始めて登ってくる男性一人に
        出会った。

            チブリ避難小屋までは険しい道でしたがニッコウキスゲの群落が見事でした。
  12:00 チブリ避難小屋着、まだ木の香りが強く残る小屋の中で昼食。
   12:20 出発、この辺に来ると風も弱くなり、道端の花を見る余裕も出てきた。
            ササユリ、ニッコウキスゲの見事な群落を見ながら、
        
又、見事なブナの森を下りに下る。
  14:15 チブリ尾根登山口着、やっと山道終了。

         池田さんの歩くの早いこと、後を遅れずに付いていくのにやっとでした。
            林道を市ノ瀬へ向かう。
   14:32 市ノ瀬駐車場着、4人が待つ白峰総湯へ車で向かう。
   15:00 白峰総湯着、既に入浴済みの4人と合流。
         汗と雨水に濡れ、疲労しきった体に温泉は最高、
        さっぱりスッキリして帰途についた。

    16:30 白山比盗_社着、解散。

   今回の別山は雨風が強く、ゆっくりと景色や花々を見ることができませんでしたが、それでも別山らしく
   豊富な花々を見ることができました

 



▲ うつろ谷遡行(福井 皿川) ▲  2009年7月5日(日)

参加者 : 平(記録)、宮保夫妻、TA氏  計 4 名

7月4日〜5日は「百四丈の滝」見学を予定していましたが、参加者の同意が得られずドボンとなる。かわりに有志4名で福井皿川「うつろ谷」への日帰り遡行(5日)となりました。

530分 美川IC

740分 入渓地点着

810分 入渓

入渓地点まで車が入ります。ありがたいです。身支度をしていると福井岳連の車3台が到着。約10名ほどでしたが、新人研修のようでした。私たちは、一足先に入渓して遡行終了まで誰にも会いませんでした。

遡行図は書籍で紹介されているのを、コピーして持参しました。でも、うつろ谷の場合は1/25000の地形図があれば特に遡行図の必要はないです。高巻きも、現場判断でどうにでもなります。ガッツがあれば直登、なければ巻くだけ。源頭部の藪コギもありませんでした。

1245分 三国山の南鞍部着

稜線の登山道をしばらく歩き「明王の禿」で大休止。この稜線は日本海と太平洋との分水嶺なのだ。天候はよいのですが、靄っていて琵琶湖が確認できないのが残念でした。赤坂山を経由して尾根の登山道を下りました。

1430分 入渓地点帰着

 

やっぱ沢はいいわ。この時期なら虫もいないしね。

それと、持参したデジカメのレンズが小さい。よって、小さな水滴がレンズに付着しただけで大ボケ写真となりました。以後気をつけます