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発行者:藤村 勇 編集者:流 豊秀 |
5:30 起床。前日と打って変わって曇り空、霧が深く風も強い。 今日は下るのみ、雨、雪にならないことを祈る。 ゆっくりとコーヒー、朝食をとる。 6:55 小屋出発。 猛烈な風、視界は50m位か。 弥陀ヶ原は前日の踏み跡が残っていてそこを辿ることができ一安心。 7:10 黒ボコ岩着。 弥陀ヶ原を無事通過、一安心。ここから先危険な十二曲りなどを通る。 雪と氷が入り混じる斜面だが、慎重に下る。思ったほどの凍結ではなく怖さはない。 7:50 甚之助避難小屋着。 この辺りに来ると風も弱くなり、霧も薄くなって見通しがきくようになった。 小休止後、出発。 ここまでに出会ったのは5組ほど、スキーを履いて登る人もいる。 8:50 中飯場着。 ここから先は晩秋の山歩きといったところ。終わりかけた紅葉を見ながらの下山。 9:35 別当出合駐車場に無事帰着。 ※経験豊富な平さんに従い、初めての新雪の白山に登れて感動的でした。有難うございました。 ※10日は好天に恵まれて快調に歩け、青空に映える白い山々の素晴らしい景色を身近に接することができ最高でした。 ※今回は好天に恵まれた山行でしたが、悪天の時はどんな困難に会うのか 怖い気がします。 ※今回は2名だけの山行でしたが、もっと人数が増えればより楽しい山行になったと思います。 |
<スケジュール>
10/12(金)
潟Eエダ→山寺(立石寺)→志津温泉旅館仙台屋(泊)
10/13(土)
志津温泉「旅館仙台屋」→月山登山→宮城蔵王ロイヤルホテル(泊)
10/14(日)
宮城蔵王ロイヤルホテル→蔵王登山→潟Eエダ
10/12(金) 晴れ 6:00 今回も本田さんの運転で 潟Eエダを出発。 北陸道、磐越道、東北道、山形道を経由して最初の目的地山寺(立石寺)へ向かう。 13:50 山寺(立石寺)入り口着。 立石寺は松尾芭蕉が「奥の細道」で『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』と詠んだ有名な名所、山形に行った人は誰でもが立ち寄る所で我々も同じように立ち寄る。 1000段と言われる階段を上り、頂上の奥の院まで行く。 岩や大木は芭蕉の句の通りだが、観光地化されて人が多く訪れ「閑さ」が失われてしまって蝉が来るのだろうか? 15:40 山寺出発、本日の宿泊場所の志津温泉「旅館仙台屋」へ向かう。 17:00 志津温泉「旅館仙台屋」着。各々入浴やら食前酒で夕食までの間を過ごす。 18:30〜 夕食、宴会。 地元で採れたのであろう山菜、アケビ、キノコ、イワナ等々食べきれないほどの料理が出てくる。どれも美味しく、特にキノコ鍋とその後の雑炊が最高。 20:00 夕食お開き。 食べきれなく残した人も多く、もったいない! それでも部屋に戻ってから2次会、ビール、ワイン、日本酒で盛り上がる楽しいひと時。 22:00頃 お開き、眠りに就く。 |
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10/13(土) 雨 夜中に大きな雷の音と、激しい雨の音で月山に登れるか心配。 5時頃雨は止んでいたが、今にも降ってきそうな雰囲気。 7:00 朝食 かなりのボリューウム、残った炊き込みご飯は残らず折に詰めて頂いた。 8:00 宿を出発、月山の登山口の姥沢口に向かう。 8:15 姥沢口着。空は雨雲が覆っていて雨は降ったり止んだり。 雨具を着けて出発、リフト乗り場まで約10分の歩き。 紅葉は少し色づいているが未だこれからの段階。 リフトに乗り上駅へ。強風と雨で寒い。 ここでリフトの駅員が我々のところに来て、高齢の素人集団と見たのだろうか?今日は強風、雨、霧の悪天候のため引き返すことをさかんに進める。ここより上はさらに風が強く飛ばされる危険がある、上で動けなくなってもこの天候ではヘリは飛べない、怪我しても自力で歩いて下りなければならない、リフトも止まるかもしれない等々散々脅かす。 9:10 池村さん、中村(喜)さん、西野さん3名が引き返すことにし、他の15名は頂上を目指すこととなった。 最初のうちは雨、風も弱く、草紅葉の中の緩やかな木道を何の問題もなく歩く。高度が上がるにつれ風雨が強くなり、道には前夜降ったのであろう雪が見え始める。 10:30 牛首を過ぎて暫く行った登りが急になったところで、いよいよ風雨が激しくなり、アラレ交じりとなってきて10名がこの先行くのを断念、引き返すことになった。 本田さん、村本さん、木谷さん、山本さん、流の5名が頂上まで行くことになった。 猛烈なアラレ交じりの強風で顔が痛い。 10:50 よろけながらなんとか月山頂上に到達。 荒涼とした広く平らな山頂、うっすらと雪が覆っていた。視界は利かない。 頂上標識の所で記念写真を撮り、早々に引き返す。 紅葉は盛りであったが、霧で見通しが悪く近くの範囲しか見えず残念であった。 途中で先に下った10名と合流、リフト上駅へ。 12:00 リフト上駅着。 12:30 リフト下駅着、レストハウスで昼食。 ストーブにあたりながら売店で買った温かい芋煮でほっとする。 13:30 姥沢口を出発、蔵王に向かう。依然として雨模様の天気。 山形県側から宮城県側に入ると天気は一変、空は見事な青空、蔵王連峰が鮮やかに映え素晴らしい。 宿に入るにはやや早く着きすぎたので、近くにある滝見台に立ち寄り三階滝、不動滝を見る。 16:00 宮城蔵王ロイヤルホテル着。 ホテルは「ねんりんピック」のゲートボールの選手宿舎になっていて、元気なお年寄りが一杯。 夕食は18:00からでたっぷり時間がある。それまでの間部屋で小宴会。 18:00 夕食、宴会。 メニューは 彩御膳「国産牛のすき焼き&さざえの陶板壺焼き」 大荒れだった月山登山の話などで盛り上がり、ビール、日本酒がすすむ。 19:30 夕食、宴会はお開き。 部屋に戻って2次会、22時頃まで楽しい時間が続く。 |
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10/14(日) 快晴 雲一つない空、部屋の窓からは日の出前の赤くなりかけた空に月が浮かんでいるのが見える。 やがて日の出、なんと素晴らしい光景!今日一日大いに期待が持てる。 6:30 朝食。バイキング。 7:30 ホテル出発、刈田岳駐車場へ向かう。 ホテル周辺は紅葉は未だ、蔵王の山に上がって行くにつれ紅葉が目立つようになってきた、見頃になるのはもう少し先のようだ。 8:05 刈田岳駐車場着。 時間が早いのが幸い、車が少なくすんなりと到着、駐車も楽々。10時頃だと大渋滞で1〜2時間待ちになるという。 レストハウス横を通って歩いて5分ほどで馬の背に出た。目の前に蔵王に象徴の「お釜」、右手すぐ近くに刈田岳、左手馬の背の先に熊野岳がくっきりと見える。これぞ写真でよく見る蔵王の景色。 雲一つない素晴らしい景色、人も少なくなんと気持ちの良いことか。 なだらかな馬の背を右手にお釜を見ながら熊野岳に向かって歩き出す。 熊野岳避難小屋近くはやや急な火山岩の礫地を登る。ここから熊野岳へはごく緩やかな登りで、広々とした空中散歩の様。 9:15 最後尾の池村さんが熊野岳山頂着。 360度の絶景。月山方面はやはり雲がかかっている。 しばし景色を堪能した後、馬の背を戻って刈田岳へ向かう。 10:10 最後尾が刈田岳山頂着。 ここから見るお釜と熊野岳は素晴らしい。蔵王を十分に堪能し下山。 駐車場は車が一杯、人も一杯。早く来て良かった。 11:00 駐車場出発、金沢への帰路につく。 18:00 潟Eエダ着。 ※3日間本田さんに運転していただき、本当に有難うございました。 ※今年は紅葉が遅れ、1〜2週間後が最高の紅葉になるようで残念であった。 ※大荒れの月山では山の厳しさを感じ、快晴の蔵王では自然の美しさ、雄大な大らかさを感じた。 ※志津温泉「旅館仙台屋」の食事は味ボリュームとも最高でした。 ※大きな事故もなく満足のいく温泉山行でした。 |