金沢山岳会 会報 182
発行者:藤村 勇
編集者:流 豊秀
  
 


▲蛇谷ヶ峰 2013.11.17(日)

参加者 : 池田、木谷、流、渡辺、任田、正来、乙崎   計 7 名
  

前日までの雨がこの日だけは晴れ、今年は天気に恵まれています。

7:00 徳光PAに隣接の松任海浜公園駐車場に集合(渡辺さんは現地で合流)、木谷さん、流の車2台で出発。

9:40 グリーンパーク思い出の森駐車場着。渡辺さんと合流。

広い多目的グランド、テニスコート、バンガローなどが整った素晴らしい所。

空気は冷たいが晴れていて清々しい。

9:50 蛇谷ヶ峰に向け出発。

インターネットにナメコが採れるというようなことが載っていたので、半信半疑ながらナメコ採りグッズをもって出かける。

立派なバンガローが立ち並ぶ舗装道路を歩く。周りのモミジの紅葉が美しい。

10:00 登山口着。ここは標高310m(標高差592m)、山頂まで2.3km。

ここから稜線に出るまで急登が続く。

しっかりと良く整備された登山道で迷いそうなところ無し。

木の階段、木道などを通り高度を上げていく。結構きつい登り。

稜線に出たところから山頂までは明るい稜線歩き、年配の人、若い人達も多い。

ブナ、ミズナラ、クヌギの林が山頂まで続く。

周りの枯れた立木に目を凝らすと、有りましたナメコが。それも一級品のナメコがあちこちに。

この辺の人はナメコをあまり採らないのか、登山道わきの目立つ場所にも沢山。

登山そっちのけでナメコ採りに熱中。

12:00 蛇谷ヶ峰山頂着。普通に歩けば1:30程の所だが寄り道が多く2時間かかった。

山頂は広く、遮るものが無い360度の眺望、比良山系の山々、琵琶湖など穏やか。

昼食休憩、ナメコの話で盛り上がる。

12:55 下山開始。カツラ谷の方を周回して戻る予定であったが通行止めとなっていたため、同じ道を戻ることになった。

ナメコを採りながら下山。黄、茶、赤の紅葉と常緑樹の緑が混合した樹林が美しい。

袋一杯のナメコが重い。

14:45 駐車場着。

※蛇谷ヶ峰は滋賀県、福井の人には人気のある山のようで、手軽に登れて景色の良いいい山でした。

※ナメコが沢山なっているのにあまり採られていなく、石川県の山では考えられない。

※来年は温泉もあるグリーンパーク思い出の森に宿泊し、ナメコ採りをメインに行きたい山です。

思い出の森
駐車場

モミジの紅葉の林道

いきなりの急登

濡れて滑る木道

枯れ木にびっしり
一級品のナメコ

広い山頂で昼食

山頂で

山頂部を下る

紅葉

急な下り

急な下り

紅葉

登山口周辺

鮮やかなモミジ

モミジ

大量のナメコの
一部
                     

           


▲徳本峠 2013.10.25(金)〜27(日)

参加者 : 平、木谷、花池、流    計 4 名

26日 島々(松本市役所安曇支所)→ 二俣 → 岩魚留 → 徳本峠(徳本峠小屋 泊)
27日 徳本峠 → 明神 → 上高地バスターミナル → 島々(松本市役所安曇支所)

10/25(金)

台風接近で井村さん、田森さんは参加見送りとなった。

21:00 丸新ステンレス工業に集合、天気は雨。

木谷さんの車に木谷、平、流の3人が乗り出発。

花池さんは現地で合流することになる。

10/26(土)

0:30 松本市役所安曇支所(徳本峠登山口、標高730m)着、依然として雨。

花池さんとはここで待ち合わせ、ほぼ同時刻に合流。

車中で仮眠。平さんは支所の玄関前で寝る。

5:30に起き朝食をとる、外は依然として雨。

行くかやめるか相談。台風はそれて心配が無くなり、午前中は小雨、午後から雨がやむとの天気予報。

徳本小屋に泊まれれば行こうということになりTELしてみたところ、空きがかなりあり泊まれるとのことで、素泊り(6,000円)の予約をする。台風の影響でキャンセルがかなり出たようだ。

7:10 登山決行ということで、雨具を着けて出発する。

二俣までは工事用の車が通れる沢沿いの林道を行く。

川の水量は多くなく、濁りもそれほどでない。

8:45 二俣着。

ここからいよいよ登山道に入る。しっかりとした道、緩やかな登りが続く。

周りの山は紅葉、道には落ち葉が積り美しい。

深い谷、沢を何度も渡り徐々に高度を上げていく。

11:00 岩魚留小屋着。昼食休憩。雨はほとんどやむ。

11:45 出発。

ここからもしばらく沢沿いの美しい道を歩く。右に左に何度も沢を渡る。

濡れて危なっかしい木の橋が何カ所もあり気が抜けない。

2時間程沢沿いを歩いた後、沢から離れ徳本峠へ向けてのジグザグな急登となる。

15:10 出発から8時間の長い登りの末徳本峠小屋(標高2135m)着。

雨はすっかり上がり、青空ものぞいてきた。

ここで初めて穂高岳、明神岳が姿を現す。

素泊りは我々だけで、自炊する場所としては従業員の部屋の一部を用意された。

運よくこの日は品川聖という人のヴィオラ・ダ・ガンバという楽器のソロコンサートが開かれ、夕食前の優雅なひと時を過ごした。

購入したビール、持参した日本酒、ワインで夕食、楽しい時間を過ごす。

8:30 消灯。

羽毛布団、ふわふわの毛布、敷布団、山小屋とは思えない気持ち良さ。






林道入口

林道入口の
案内板前で

沢沿いの林道

谷のはるか先が
徳本峠

紅葉が美しい
沢沿いの林道

二俣着

二俣から先は
登山道

枯葉を踏んで

右下は沢

離れ岩通過

沢沿いの美しい
登山道

立派な木の道

紅葉が美しい沢

岩魚留小屋手前
の橋を渡る

岩魚留小屋

危なっかしい
木の橋

登山道に落葉

紅葉

紅葉

徳本峠着

徳本峠から
振り返る

青空が広がる

小屋での
ソロコンサート

夕食


10/27
(日)

台風一過の青空、気温は氷点下になったのか常に寒く小屋の周りは霜が降り、霜柱が立っている。

遠くの山の上の方は白く雪を被っている。

7:15 下山する前に展望の良いと言われる近くのジャンクションピークまで往復することにし、空身で小屋を出発。

日陰の道では霜柱、かなりきつい登り。


途中のスタジオジャンクションという場所からは穂高連峰、明神岳、蝶ヶ岳、常念岳、梓川の絶景が目の前に見え感動する。

8:00 ジャンクションピーク(標高2428m)着。

ここは穂高連峰とは反対側の南アルプス、八ヶ岳方面、昨日登って来た島々谷の景色が素晴らしい。

周辺の山の上の方は雪を被って白く、下の方は赤、黄色の紅葉で美しい。
10分程ここで景色を堪能し引き返す。

8:50 徳本峠小屋着。

8:55 徳本小屋出発、明神橋に向け下山開始。

昨日の登山道とうって変わって広く明るい。前方には常に明神岳、穂高連峰。

登ってくる人も多い。

急な下りは1時間程、次第になだらかな傾斜となりシラビソ、カラマツの明るい林の中を快調に歩く。

10:20 白沢出合(徳本峠入口 標高1530m)着。

明神岳をバックに記念写真。

ここから上高地バスターミナルまでは平坦な観光道路、観光客が一杯。明神橋を渡り、梓川右岸の散策路を歩く。

嘉門次小屋の岩魚は900円、高すぎて食べずに通過。明神池(穂高神社奥宮)は入場料300円、中に入らず外からチラッと眺める。

紅葉の素晴らしい散策路を観光客気分でのんびりと歩く。

11:40 上高地バスターミナル(標高1504m)着。

バスターミナルに併設の上高地食堂で昼食休憩。

上高地から島々まで路線バスでは1850円/人、タクシーでは交渉により2000円/人、タクシーに乗ることにした。

13:00 バスターミナルをタクシーで出発。

13:30 安曇支所着。

ここで花池さんと別れ、別々に帰路に着く。

16:40 丸新ステンレス工業着、解散。

※台風による悪天候で中止かと思っていたが、現地まで行ってみると台風は反れ、天候も回復するとの予報、山小屋も宿泊可能とのことで登山決行、結果的に素晴らしい山行になりました。

※一度歩いてみたいと思っていた島々→徳本峠→上高地へのクラシックロード、長い道でしたが登山草創期の道を歩くことが出来て満足一杯です。

島々→徳本峠小屋         歩行距離16km、標高差 1405
徳本峠小屋→上高地バスターミナル 歩行距離 7km、標高差−631






早朝の小屋前

霜で白くなった
小屋前

小屋前から
明神

展望台から
明神岳

展望台から
蝶が岳・常念岳

霜柱の登山道

JPから
南アルプス方面

JPからの景色に
見入る

明神・穂高

徳本峠を後に
下山開始

明るい明神橋への道

雲が切れ
山頂が姿を現す

明神岳・穂高岳

明神橋手前

明神岳をバックに
記念写真

青空に明神岳

明神橋と
明神岳

嘉門次小屋前

明神池

遊歩道から

梓川と六百山

池に浮かぶカモ

梓川と明神岳

松本市役所
安曇支所
                      

              


▲温泉山行(栗駒山・南三陸) 2013.10.12(土)〜14(月)
                    
参加者 : 池田、中村(孝)、池村、新、本田、村本、土本、花池、流
       中村(喜)、中村(久)、任田、正来、田森、西野、山本、木南、玉谷(会員外)   計 18 名

<スケジュール>

12日 金沢 → 小安峡温泉「多郎兵衛旅館」
13日 多郎兵衛旅館 → 須川高原温泉(栗駒山登山口)→ 栗駒山 → 須川高原温泉(栗駒山登山口)
   → 南三陸復興商店街 → 南三陸「ホテル観洋」

14日 ホテル観洋 → 石巻 → 松島 → 金沢

10/12(土)

6:00 潟Eエダに集合、定刻に出発。天候は雨。

マイクロバスの運転は今回も本田さん。金沢東ICから北陸道に入り、磐越道を通り東北道、築館ICで下り、国道398号線で宿泊地小安峡温泉へ。

途中、紅葉に彩られた大きくなだらかな山容の栗駒山が真近に見える場所を通り、歓声が上がる。

16:30 多郎兵衛旅館着。

宿泊客は大人数の我々の他、少人数の数組のみ。

早速宿自慢の温泉(アルカリ性単純泉)に入る。薬師の湯は太い木を使った高い天井の素晴らしい造りの湯。

ゆったりと湯に浸かった後、宴会までの時間、部屋で小宴会。

18:30 大宴会場で宴会開始。

19:45 宴会お開き。

部屋に戻って2次会、夜遅くまで続く。


改造バイクの
一団

旅館に着いて
まず一杯

宴会

宴会

宴会

宴会

宴会

旅館内のこけし

多郎兵衛旅館内

2次会

 


10/13(日) 

夜中に大雨の音、登山が心配。

6:30 朝食。

登山口の駐車場は車ですぐに一杯になるので宿を早く出発した方が良いとの宿の人のアドバイスを受け、予定より早めの朝食。

7:00 宿出発、途中近くの大墳湯を橋の上から見学した後、栗駒山に向かう。

高度を上げていくうちに素晴らしい紅葉が現れ出す。

7:30頃 広い駐車場まで200m程手前で渋滞停車。後から後から車が連なってくる。

駐車場の開門が8:00ということでの開門待ちであった。早めの開門と同時に動きだす。

7:55 すんなりと駐車場にIN。

傘は不要なくらいの小雨模様、早速雨具装着、身支度をする。

須川高原温泉裏が登山口(1127m)になっている。

そこには熱い温泉が流れる川が流れていて湯気がもうもうと立ち昇り、足湯にもなってる。

山には登らず、ここの温泉に浸かって、周辺散策して紅葉を楽しんで帰る人も多いとのこと。

8:15 栗駒山登山開始。

湯気がもうもうと立ち昇る川沿いの登山道、紅葉が真っ盛りで素晴らしいの一言。東北屈指の紅葉スポットは本当であった。

紅葉を求めての登山者が列をなし至る所で渋滞が発生。

名残ヶ原の木道を一列になって歩く。夏は見事なお花畑となるそうな広い湿原、今は一面草もみじ、周辺の山の紅葉と相まってなんとも言い難い美しさ。

暫く登って行くと、所々に湯気が立ち昇り硫黄のにおいが鼻につく地獄谷へ、荒涼とした景色。

登山者が長い列を作って登ってくるのが見える。

9:30 昭和湖着。

1944年の噴火でできた硫黄分を含んだエメラルドグリーンの湖。曇り空で寒い。

池村さん、中村(喜)さんはここまでで引き返す。

紅葉が美しかったのはここまでで、ここから上は時期が過ぎてしまっていて落葉している。

渋滞にいらいらしながら登る。

10:15 天狗岩着。

この辺りからの尾根伝いの道は猛烈な風が吹いていて、よろけながら歩く。

ガスもかかり景色はゼロ。

10:30 栗駒山山頂(1627m)着。

ここも依然として強風が吹き、ガスがかかり景色ゼロ。

多くの登山者でにぎわっている。

既に大半の仲間は山頂に着いていて、震えながら待ってくれていた。

記念写真を撮り、早々に下山開始。

西野さんは天狗岩付近で登頂を断念、引き返すことになった。

ここから西野さんに付き添い下山することになった。

12:15 昭和湖着。

13:00 名残ヶ原着。

13:45 須川高原温泉(登山口)着。

14:00 須川高原温泉出発、南三陸町に向かう。

途中に東日本大震災より3年前に起きた岩手宮城内陸地震の震源地付近の山体崩壊、土砂崩れ跡が見れる所が有り、立ち寄る。橋が崩れ落ちたままで残され凄まじさを物語っている。

16:30 復興商店街「南三陸さんさん商店街」着。

ここで土産物などを買い、ささやかな復興支援を行った。

南三陸防災対策庁舎跡着。

17:10 南三陸防災庁舎着。

周りに何もない野原のようになった所に、赤い鉄骨の骨組みだけが残った庁舎。テレビでよく見た光景、被災された方々に心より合掌する。

17:30 南三陸「ホテル観洋」着。

想像していたよりはるかに立派なホテル、全室オーシャンビューで三陸の海が美しい。

風呂からも目の前の海が眺められ、ゆったりくつろぐ。

19:00 宴会開始。

20:40 宴会終了、引続き部屋で2位次会。


橋の上から
見下ろす大噴湯

話し好きの
旅館の婆ちゃん

駐車場の開門を
待つ車の列

やっと駐車場に
登山準備

須川高原温泉
登山口と足湯

栗駒山登山に
出発

湯気が立ち昇る
登山口と大日岩

紅葉の真っ盛り

色づいた登山道

岩の割れ目から
立ち昇る湯気

名残ヶ原の
木道を一列に

名残ヶ原の紅葉

地獄谷の脇の
登山道

所々に湯気が
立ち昇る

昭和湖

天狗平

栗駒山山頂

栗駒山山頂

強風の中の下山

昭和湖と
周辺の紅葉

地獄谷周辺の
紅葉

名残ヶ原入口

名残ヶ原


栗駒山山頂

H20年の地震で
崩落した橋

南三陸防災庁舎

南三陸防災庁舎

宴会

ホテルのお姉
さんの挨拶

宴会

宴会

集合写真

宴会お開き



10/14
(月) 

快晴、海から上る日の出が素晴らしい。

朝食はバイキング、お腹一杯にして7:30宿を出発。

海岸沿いの津波被災地を通り石巻市立大川小学校へ向かう。

8:10 大川小学校跡着。

児童108名中74名と教職員13名中10名が亡くなった悲劇の場所、声も出ない。合掌。

学校跡地を後に南下、仙石線 陸前小野駅、野蒜(のびる)駅に立ち寄る。

津波で大破した陸前小野駅の駅舎は新装となっていたが、線路は仙台方面はまだ復旧できていずここでストップ。野蒜駅は駅舎、線路とも廃止となっていて壊れたまま、被害の大きさを実感する。

松島海岸ICから高速に入り、一路金沢へ。

19:15 潟Eエダ着。

 

※栗駒山は東北屈指の紅葉スポットというだけあって、素晴らしい紅葉に出会へて感動しました。

紅葉真っ盛りの時期に3連休が重なり人が多く、登山道は渋滞が発生、歩くのに時間がかかりました。

※東日本大震災跡地を車で通りましたが、何もない荒れ地にトラックが頻繁に行き交う状態で、復興はまだまだ、気の遠くなるような時間と人と金がかかるなと実感しました。

※本田さんが居ての温泉山行です、運転大変ご苦労様でした、有難うございました。





南三陸の日の出

南三陸の日の出

ホテル観洋

大川小学校跡で
合掌

大川小学校の
校章

慰霊碑

壊れたままの
校舎、連絡通路

大川小学校の
全景

何も無くなった土地にトラック

仙石線 
陸前小野駅

陸前小野駅
列車はここまで
津波で壊れた
ままの野蒜駅

野蒜駅