金沢山岳会 会報 185
発行者:藤村 勇
編集者:流 豊秀
   

              

▲ 笈ヶ岳 ▲ 2014年9月20日〜21日

参加者 :新、本田、平、東川、流(記録) 計5名   木谷(小屋までで日帰り)

9/20(土) 晴れ
白山さん出発7:008:20登山口8:259:05取水堰9:1511:40水晶谷→13:00小屋(泊)
 ・登山所要時間(休憩含む)4時間35

9/21(日) 晴れ 
小屋発6:407:45檜巨木→8:15(仮称)ジャンダルム→9:45笈ヶ岳山頂10:2011:00(仮称)ジャンダルム
11:40檜巨木12:15小屋12:5515:35取水堰15:4516:25登山口→17:40白山さん

 ・登山所要時間(休憩含む)10時間45
   (小屋→山頂3時間5分、山頂→小屋1時間55分、小屋→登山口3時間時間30分)


9/20
・登山口から取水堰までは良く草が刈られていて、手入れの行き届いた快適な道。
 黒部の下の廊下のような深い谷沿いの登山道。


下の廊下のよう

渡渉

取水堰

・取水堰から小屋まではアップダウンの厳しい川沿いの道、草は良く刈られ、しっかりとした道になっていた。
沢を何度も渡るが、水量が少なく危険な所はない。
・一カ所、山の上から谷底まで大きく崩れ落ちて砂地がむき出しになっている幅50m程の場所が有り、そこをトラバース。ロープが張ってあるが頼りなく、唯一緊張する場所。
・以前スズメバチに襲われ大騒ぎになった場所は何処だったのか、心配されていたスズメバチは姿を現さず、消滅したようだ。


取水堰を出発
いきなりの急登

ロープにつかまり登る

渡渉


トリカブト

水晶谷へ下る

小屋手前の平坦な道

13:00小屋に到着、この日はここで幕営。
新さんと流が初めてのイワナ釣りに挑む。
1時間半ほどしてラッキーにも約20cmのイワナ1匹釣り上げる。
その後は移動しながら狙うも人の気配を感じ取ったのか釣れず。

1匹を骨酒にして皆で飲む。なんとも言えない酒の美味さ、身をほぐしてもまた美味い。
・テント(6人用)は小屋前に設営、平さんは自分のツェルトを近くに設営。
17時頃から河原で焚火をし、宴会開始、暗くなる前にテントに入り2次会、21時頃まで。


小屋前の沢

イワナが釣れた

骨酒に

焚火を囲んで夕食

テント内で2次会

テン場から笈ヶ岳
15:30頃

テン場から笈ヶ岳
18:00頃

・夜中、雲一つない満天の星が輝く。
・シュラフカバーだけで寝てみたが朝方はかなり冷え込み寒い。やはり寝袋が必要。

9/21
6:40テントはそのままにし、必要最小限の物を持って小屋を出発、いきなりの急登の連続、直登が多い道。しばらくの間は踏み跡がしっかりと付いていて分かりやすい。危険な所、急な所にはロープが張られていて利用する。
・檜の大木を過ぎたあたりから薮が深くなり出す。


朝のテン場

木々の間の急登

檜の巨木

いよいよ薮コギ

8:15(仮称)ジャンダルムの下部の到達、ここをトラバースすることになるが、ロープが張られていて難なく通過。岩場で一休み。白山の景色が素晴らしい。
・(仮称)ジャンダルムを過ぎたあたりから山頂までは、さらに笹薮が深くなり3m先の人が見えないくらい。至る所に目印の布(大部分が今年6月に「雪煙クラブ」がつけたもの)が垂れ下がっていてそれを頼りにする。


仮称ジャンダルム
を巻く

仮称ジャンダルム
上部

白山

仮称ジャンダルムの岩場で一息

雪煙クラブの付けた布切れ

・目の前に山頂が見えるが道を確認しながら、笹薮をかき分けかき分けの前進で時間がかかる。


猛烈な薮コギ
 

背丈以上の薮で
人が見えない

笹薮をかき分け

山頂直前

9:45笈ヶ岳山頂着。
山頂の標柱を見てびっくり。中ほどの処が熊(推測)にかじられて木がえぐられていて、中間の文字が消えていた。
破片が下に散乱、熊の毛らしきものが付着。

標柱に防腐剤をたっぷり塗って当初の任務の一つを果たす。


クマにかじられ
無残な標柱

かじられた跡
クマの毛が付着

防腐剤を塗る

山頂から白山、御嶽山、乗鞍岳、槍穂高連峰、薬師・立山・剱など360度の大展望に感動。


山頂

白山

槍・穂高連峰

剱・立山連峰

10:20小屋に向けて下山開始。小屋までの下りは笹が下向きに寝ていることもあって登りに比べて速く歩けるが、道がわかりにくい所が数カ所あり、右往左往する場面も有った。


仮称ジャンダルム

はるか下に小屋

大檜付近

小屋近くの
急な下り

12:15小屋着、テントをたたみ、下山開始。


テント撤収

・小屋からの下山はうんざりするほど長く、アップダウンも厳しい。緊張するところは取水堰まで、そこからは快適な道、100mごとの距離表示を見ながら黙々と歩く。


水晶谷


取水堰の鉄の橋

取水堰入口

良く手入れされた
広い道

16:25登山口着。
17:40白山さん着、解散。


2000mに満たない山であるが、話に聞いていた通りの厳しい山。
沢の徒渉、斜面のトラバース、急な登り、猛烈な薮コギなど今までに経験のない山でした。

※苦労して立った山頂は360度の絶景、深田久弥が100名山に入れたかったのが分かる。

※標柱が熊にかじられるという予想もしない事態にびっくり。

※イワナが釣れ、骨酒にして乾杯できたことはラッキーでした。釣りにはまりそう。

※恐れていたスズメバチに遭遇することも無く無事登山を終え、大満足な山行でした。
                       

               

▲ 観月会 ▲ 2014年9月6日〜7日

参加者  池田、本田、平、土本、宮岸、流(記録)、任田、正来、乙崎   計9名
  

9/6(土) 曇り

15:00 もりの里「やまや」に先発隊(池田、土本、流、任田、正来、乙崎)集合、食糧、飲み物など調達。

16:30 医王山ビジターセンター着。

ススキ、日本酒、月見団子ならぬ饅頭を飾り、宴の準備開始。

宮岸さんから、梅酒、ニンニク酒の差入れ。

17:40 池田副会長の乾杯の音頭で月見の宴開始。

日が暮れて暗くなっても曇り空で、名月は姿を現さない。

豚足焼、牛、豚の焼き肉、野菜焼、焼き魚、等々を食べ、ビール、日本酒、ワイン、最後に焼き芋、焼きそばで宴は遅くまで続く。

20:00頃 4人の若者が現れ、宴に加わる。

三重県から石川に車で旅行している大学生で、たまたまビジターセンターに来たそうだ。

22:00頃 外での宴はお開き、テントの中で2次会。

 

9/7(日) 曇り

夜雨が少し降ったが、幕営には影響なし。

6:00 起床、朝食。 

7:30 解散。

土本、任田、正来、乙崎の4名は三蛇ヶ池まで散策に出る。

本田、平、流は倉ヶ岳へ。ロープを使って岸壁を上り下り、ロープの結び方などクライミングのさわりを教えてもらう。クライミングは奥が深い。

 

※あいにく月は姿を現さず、月の無い月見となりました。

※宴の参加者が9名と少なく、やや盛り上がりに欠けました。年々少なくなってきていますが、来年は多く参加してもらい伝統の観月会を楽しくやりたいと思う。


                    

▲ 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 ▲ 2014年8月30日〜31日

参加者:木谷、流(記録)、中村(久)、井村、玉谷、尾川夫妻   計 7 名

8/30(土) 曇り
5:00
丸新ステン工業 集合・出発→金沢東IC6:40糸魚川IC8:35爺ヶ岳登山口8:4510:10ケルン→(13:0013:45種池山荘→14:50爺ヶ岳南峰→15:45爺ヶ岳中峰→16:40冷乗越→(16:0017:10冷池山荘(泊)

8/31(日) 曇り 
中村(久)、玉谷の2名は鹿島槍に行かず、種池山荘へ戻る。

5:05
冷池山荘出発→6:00布引岳→6:50鹿島槍ヶ岳南峰7:00(木谷、流、井村は北峰へ)→7:25鹿島槍ヶ岳北峰→8:05鹿島槍ヶ岳南峰→915冷池山荘9:309:45冷乗越→10:40爺ヶ岳中峰→11:30種池山荘(全員が合流、昼食)12:1513:50ケルン→14:55爺ヶ岳登山口15:1017:00糸魚川→18:40森本IC18:50丸新ステン工業、解散。


8/29

・車は登山口近くの駐車場に運よく止めることが出来ました。


柏原新道登山口

・登山コースは一般的な柏原新道で種池山荘へ、そこから快適な稜線を爺ヶ岳、冷池山荘へと向かう。柏原新道は良く整備された歩きやすい道で、登り始めは急斜面が続ききつかったが、ケルンあたりから段々と緩くなる。種池山荘までは樹林の中で見通しが利かない。

柏原新道

ケルン


ガレ場

・夏の花の盛りは過ぎていたものの、アザミ、ミヤマリンドウ、ハクサンフウロウ・・・などが咲いていて目を楽しませてくれる。
3人の若い山ガールグループと抜きつ抜かれつ、つらい登りも楽しい。・種池山荘周辺に来てやっと視界が開け、気持ちの良い草原が現れた。ハクサンフウロウ、羽毛となったチングルマがあたり一面、白いミヤマリンドウも見られ、ここで泊りたい素晴らしい所。


種池山荘

白いリンドウ

リンドウ

コマクサ

・ここから爺ヶ岳まではハイマツ帯の広い緩やかな稜線歩き。剱・立山連峰、鹿島槍を見ながらの快適な稜線歩きを期待していたが、雲が多く時々姿を現す程度で残念。
・爺ヶ岳南峰、中央峰はなだらかな広い山頂、中央峰が最高峰で2670m、二等三角点が有る。


広い稜線

爺ヶ岳への稜線

爺ヶ岳南峰

爺ヶ岳中峰

・中央峰から冷池山荘までは長い下りが続く。冷乗越まではかなり急なジグザグのザレ場。
17:10 流、中村(久)2名 冷池山荘着。木谷、井村、玉谷、尾川夫妻は16:00頃に既に到着し、宿泊の手続き等を済ませ、生ビールでくつろぎながら我々を待っていた。


爺ヶ岳中峰の下り

爺ヶ岳の稜線

冷乗越

冷池山荘で
お待ちかね

・全員揃ったところで、食事前に談話室で乾杯、持ってきたワイン、日本酒などで楽しいひと時。
夕食は18:00から、おかずは今一だったが南竜山荘よりはややマシ。
・今日は富山からの団体約50名がこの小屋に泊まっているが、そんなに混んでいない。
・山荘の部屋は6人部屋に我々7人。窮屈なので玉谷さん一人は入口の半畳程のスペースに入って寝る。おかげで皆ゆったり寝ることが出来た。


夕食前のひと時

夕食前のひと時

夕食前のひと時

夕食

綺麗な部屋
8/30

晴天を期待したが、やはり雲が多い。
朝食は弁当を作ってもらい、各自持って5時出発。
中村(久)、玉谷の2名は鹿島槍ヶ岳には行かず種池山荘に引き返す。木谷、流、井村、尾川夫妻の5名は鹿島槍ヶ岳に向かう。少しの間樹林帯を歩き、樹林帯を抜けると素晴らしい稜線に出る。ちょうど日の出時間、西の方が赤くなりだし、東には立山・剱岳方面は雲の切れ間から顔を出す。後ろには爺ヶ岳への稜線、進行方向には布引山、鹿島槍ヶ岳が赤みがかってくる。清々しい朝の山々。


朝の布引岳
鹿島槍ヶ岳

赤くなる東の空

布引岳・鹿島槍

剱岳

立山・剱

布引山へはなだらかな緩い登りに見えてなかなかきつい。1時間ほどで2683mの山頂へ着。
鹿島槍ヶ岳は目の前、だが雲がかかって双耳峰全体はなかなか姿を現さない。


布引岳山頂

山頂でしばらく景色に見入ってから、いよいよ鹿島槍ヶ岳へ。いったん下ってから、トリカブト、チシマギキョウ、トウヤクリンドウなどが咲く素晴らしいなだらかな稜線を歩く。


トウヤクリンドウ

ウスユキソウ

トリカブト

トウヤクリンドウ

6:45やっと鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)着。5人揃ったところでバンザイ、記念写真を撮る。山頂には10人ほどの人。北峰まで行くか引返すかで迷っている人も。ここから見る北峰への道は急な岩稜で恐そう。我々も迷った末、木谷、流、井村の3人が北峰を目指し、尾川夫妻は引返すことにした。


鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳南峰

いきなりの急な岩場の下り、両手両足を使い慎重に下る。冷たい岩の感触が心地よい。所々に雪渓が残る岩稜を歩くこと約30分、ついに北峰(2842m)の山頂に到達。雲がかかって景色はゼロであったが、双耳峰の両方に登り大満足。


南峰直下の岩場を下る

急な岩場

前方に北峰

北峰山頂

後は皆の待つ種池山荘に向かって来た道を引き返す。
南峰山頂には富山からの団体他多くの人で賑やか。
布引岳、爺ヶ岳中峰周辺で雷鳥に出会う。アップダウンを繰り返す意外とつらい稜線歩き、花と雷鳥に癒されながら黙々と歩き続ける。井村さんは歩くのが早く、一人先を行く。


爺ヶ岳

剱岳山頂が

崖っぷちに建つ
冷池山荘

雷鳥

雷鳥

チングルマ

11:30種池山荘着、全員と合流。缶ビールで乾杯、昼食。


前方に種池山荘

種池山荘に到着

山荘で昼食

全員揃って

ここでまた偶然に前日の3人の山ガールに会う。
12:15種池山荘出発、柏原新道をひたすら下る。
ケルンまで来たところで大休止。
3人の山ガールがここでまたもや我々に追いつき、しばし談笑。
樹林の中の長い下りを歩き切り、15:00登山口に無事帰着。 

※悪天候を避け1週間先延ばししての登山、晴天とはいかなかったもののまずまずの天気で楽しい山行でした。
※爺ヶ岳を越え鹿島槍ヶ岳までの長い行程、頑張りました。種池山荘から鹿島槍ヶ岳までは北アルプス屈指の素晴らしい景色の稜線、何度でも歩きたいところでした。晴天の日に。
                                


▲干支の山 会津駒ヶ岳 ▲ 2014年7月26日〜27日

 参加者:本田、土本、流(記録)、東川、中村(久)、田森夫妻、任田、正来、乙崎、井村、木下、木南、
     尾川夫妻                      計 15 名

7/26(土) 晴れ
7:00丸新ステン工業 集合・出発→金沢東IC1030小出IC11:30銀山平(昼食)12:00
13:35御池着(田代群散策)15:4015:50モウカケの滝→16:30民宿たきさわ(泊)

7/27(日) 晴れ曇り後雨
4:50民宿出発→5:05滝沢登山口5:158:30駒ノ池(駒ノ小屋)8:459:05会津駒ヶ岳→9:35中門岳9:45
10:30駒ノ池(駒ノ小屋)→13:00滝沢登山口→16:30小出IC→森本IC20:10丸新ステン工業着・解散。

7/26

・小出ICを下りた後、奥只見シルバーラインから奥只見湖の縁を通る樹海ラインを走る。
奥只見シルバーラインの長い長いトンネル、樹海ラインの狭い道と急カーブの連続、樹海ラインという名前は良いが
2度と通りたくないすごい道。


銀山平で夏の雪祭り

・山奥で涼しい所を期待していたが、この日は晴れて猛烈に暑い、異常気象。
・御池は尾瀬沼、燧岳への起点となる所。大きな駐車場が有りここに車を止め、
2時間以内の田代群(湿原)の散策に向かう。(駐車2時間まで無料のため)

湿原が点在、木道がどこまでも続き、燧岳も近くに見える気持ちの良い所。
花はワタスゲ、チングルマ、モウセンゴケ、ミツガシワ、キンコウカ等々が咲き、
ニッコウキスゲ、コバイケイソウは無い。


田代群散策

木道の先に燧岳

池塘とワタスゲ

・御池を出てからすぐの所に「モーカケの滝」展望台に立ち寄る。
落差約40m、直下型の滝で緑に囲まれた美しい滝。平安時代の女性が腰から下の後方にまとった服をモ(裳)と呼び、
ヒダがあって裾を引く滝の様子を「裳を掛けた」様に見立てたとも言われている。


モーカケの滝

・「民宿たきさわ」には我々の他は1組4人のみ。部屋にはエアコン無し、着いたときは窓を開けても暑かったが、
夜になると寒くなり掛布団が必要になる。

宿の湯は小さいのが2つ。近くに共同浴場が有り広くて露天も有り快適、地元の人達や登山者が沢山利用している。
地元の蕎麦、イワナの塩焼き、山菜の天ぷらなど地物の食材を使った夕食に大満足。2食付で7,500円、
山小屋泊まりより安く快適。


本田さんの音頭でカンパーイ

夕食の料理

宴会でも賑やかです

7/27

・朝は快晴、期待が膨らむ。予報では午後から雨という事で雨の降る前に下山できる予定。
・朝早くの出発のため朝食は宿では食べずにおにぎりを作ってもらい、ついでに昼の弁当も。


民宿 たきさわ

・滝沢登山口の駐車スペースは宿から15分程、5:05に着いたがすでに多くの車が停めてあった。
何とかスペースは見つけて停める。

・登山口はいきなり急な木の階段から始まり、ブナ、ダケカンバの木々の中の急登が続く。


登山口駐車場

登山口木の階段

急登の連続

・中腹から上になるとオオシラビソの木が多くなり、東北、越後の山らしくなる。
登山道は木に覆われ見通しは利かない。所々で日光、越後の山々が見える
だんだんと緩やかな上りになり、山頂近くになるとハイマツが現れ、道も木道に変わった。


遠くに越後の山々

駒ヶ岳は雲の中

シャクナゲが数株

湿原も現れ出し会津駒ヶ岳らしい景色になって来たところから雲が出始め、駒ヶ岳の姿は望めなくなった。
湿原にはワタスゲ、チングルマ、キンコウカ、イワイチョウ等々、ハクサンチドリが一株美しく咲いていた。


ミツバオウレン?

湿原

チングルマ

池塘

ハクサンチドリ

8:30駒ノ池に到着。池の周りにはハクサンコザクラの群落が。白山の物より花は小さく、色は濃く感じた。
休んでいる間についに雨が降り出し、周りは霧で何も見えない。


駒ノ池脇のベンチ

駒ノ池とハクサンコザクラ

駒ノ小屋

・ここから駒ヶ岳山頂へはわずか、雨具を着けての登山になった。
登山道はすべて木道、自然保護には良いが、雨でぬれると滑りやすく歩きにくい。
案の定滑って尻もち、尾てい骨を強打、息が止まりそう。
・駒ヶ岳山頂は狭く、他の組達と我々で一杯、ゆっくりしている間が無い。一等三角点に触れ、
写真を撮って中門岳に向かう。


駒ノ池の脇を通り
駒ヶ岳に向かう


会津駒ヶ岳山頂

雪溶けが終わり、これから夏に向かうような雰囲気で、所々で雪が木道をふさぐ。
霧で遠くは見えないが、足元の花々を楽しみながら歩く。ハクサンコザクラ、ワタスゲが特に多く、
池塘と相まって素晴らしい景観。


雪が残る湿原

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

池塘とワタスゲ

・中門岳の標識は中門ノ池のほとり、中門岳には頂が無く、一帯がこの名称だそうだ。
池塘と湿原が広がる美しい所で、越後、日光、東北の山々が望める別天地とのことでしたが、
深い霧のため山々の景色は見えません。

また雨が降ってきたので、ゆっくりする間もなく写真を撮って、引き返すこととなった。


中門岳

雨の中帰途に

・帰りは駒ヶ岳を巻き駒ノ池→滝沢登山口へ上りと同じ道をたどる。雨の中黙々と下る。


駒ノ池で雨具装着

・金沢への帰り道は、共同浴場の主人に教えていただいた道を行くことにした。
会津田島の方を通り只見線沿いに走るルートで、やや遠回りだが、2車線の走りやすい道で時間的には変わらない。
南会津の村々、豪雪地帯を通る只見線、SLに出会えなかったが奥深い山中の谷に架る鉄橋など絵の様。

※15名の大人数の参加でしたが、御池の田代散策、民宿泊、会津駒ヶ岳登山と楽しい山行でした。
会津駒ヶ岳は百名山の一つ、湿原の広がる山頂部はハクサンコザクラなど花々が美しい優しい山でした。
予報より早く雨になり、遠くの景色が望めずその点は残念でした。
※桧枝岐は金沢からは遠く、高速を下りてからが遠く大変でした。
※今回は前日に民宿泊、翌日日帰り登山となりました。民宿泊は楽で良いです。

   

                  

▲ 大辻山・称名滝 ▲ 2014年7月13日(日)

参加者 : 新、土本、流(記録)、中村(久)、田森夫妻、尾川夫妻   計 8 名

6:00丸新ステン工業 集合・出発→金沢東IC→立山IC7:50本道登山口着→8:15奥長尾山
8:40ガンバ平→9:25北尾根分岐→9:45大辻山山頂9:5510:00標識I大休止10:3511:50本道登山口→12:35称名平休憩所着・昼食13:2013:40滝見台園地→14:10称名滝休憩所→立山IC→森本IC
16:20丸新ステン工業着・解散。


・当初の予定は僧ヶ岳であったが、1280登山口への林道が崩壊により当分の間不通という事で急遽大辻山・称名滝に変更した。

・本道登山口からいきなり急な階段の登り、ここに標識@が有りこの後、標識が登山道に沿ってA、B・・・と付いてあるが、最終は何番なのかどこにも書いてない。たぶんIだろうと思いながら登る。

・Bの奥長尾山までは一部ロープが設けられている急な所が続く。

・奥長尾山あたりで富山から来たという2人連れの若いお嬢さんが下ってきた。雨が降って来たので下山するとのことであったが、新さんが巧みに話をして我々と一緒に再度上ることになった。


標識B 長尾山山頂

富山からの若いお嬢さん

ニコニコ顔の新さん

・奥長尾山から先は大きな立山杉、ブナ、ミズナラの生い茂る美しい登山道。


立山杉の中の急登

ブナ平で休憩

雨の中の登山

立山杉の大木に根を張るナナカマド

小雨の中、すれ違う登山者は10組程。

・標識Iに来たがまだ頂上ではない。少し先に標識Jが有りここが頂上。9:45着。


標識J 頂上

大辻山山頂

山頂からは、立山、室堂平、鍬崎山、称名滝など絶景が広がるところであったが、あいにく雲に覆われ、かすかに称名滝、弥陀ヶ原が見える程度。


大辻山山頂

山頂より称名滝・立山

剣岳は雲の中

・下山は来た道をたどる。木の根が雨に濡れて滑りやすく、注意しながら下る。

・真夏の7月というのに、枯れたナラの木にナメコらしきキノコがびっしり。半信半疑で採って見るとなんとなんと上等のナメコ。新さんの活躍で沢山採れ大喜び。

11:50登山口に無事下山、富山のお嬢さんたちにナメコを少し分けてやり、お別れする。


ブナ林

真夏にナメコ

富山のお嬢さんとお別れ

・帰路に称名滝に立ち寄る。称名滝はここ数日間の雨のせいか水量が豊富で迫力満点。水しぶきが舞い霧がかかったよう、さすが日本一の名瀑。




※大辻山は立山、称名滝の展望台という事であったがあいにくの雨模様で、景色を楽しむことはできなかったが、立山杉、ブナ、ミズナラなどが美しい山でした。

※富山からのお嬢さんは服装もばっちりの今どきの山ガール、同行し楽しい登山でした。

※予想もしなかったナメコ、また一つ楽しみな山が出来ました。