金沢山岳会 会報 188
発行者:藤村 勇
編集者:流 豊秀
   


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▲ 北海道山行(後方羊蹄山・大雪山旭岳・雌阿寒岳)▲ 2015年6月28日(日)〜7月4日(土)
 
  参加者
CL本田、木谷、土本、花池、流、尾川、
       山本、田森、任田、正来、乙崎、井村         計12名


12名、車4台で新潟からフェリーを使い、北海道の百名山3峰(後方羊蹄山・大雪山旭岳・雌阿寒岳)を登る6泊7日の山行。
当初、村本さん、中村(喜)さんも参加予定であったが、急遽都合により不参加となり12名での山行になった。

/28(日) 北陸道米山SA(集合)7:309:30新潟港着 (フェリー)10:30

・北陸道米山SAに集合、本田車(本田・任田・正来)、流車(流・土本・山本)、木谷車(木谷・乙崎・井村)、花池車(花池・尾川・田森)の4台に分乗して出発。
・金沢を出る頃から曇り空、次第に雨模様になり新潟港に着くころでは雨が強くなった。
・全員無事にフェリーに乗り込み、小樽港に向けて出港。定員4人のところを3人で使うゆったりとした船室、早速部屋に集まり飲食。夕食後はカフェのテーブル席で、持ち込んだ酒、つまみなどで宴会。フェリーでの移動は楽しい。


新潟港

部屋で飲食

部屋で飲食

カフェに移って宴会

カフェに移って宴会

カフェに移って宴会

/29(月) 4:30小樽港着→6:50半月湖野営場(後方羊蹄山登山口)7:0512:30後方羊蹄山山頂13:1017:15半月湖野営場(後方羊蹄山登山口)→17:45駅の宿ひらふ(泊)

・4:30に小樽港に着き、近くのコンビニで各々食糧などを購入してから後方羊蹄山に向けて出発。曇り空、小雨模様で登山が心配されたが登山口に着くころには雨は止んでいた。
・登山口駐車場には平日にもかかわらず既に20台ほどの車が止まっていた。


羊蹄山登山口

登山開始前に

登山開始

・登山口から8合目までは樹林の中、前日からの雨で登山道はぬかるんでいる。緩やかな登りから次第に傾斜がきつくなる。乙崎さんは5合目あたりで体調不良とのことで引き返し登山口で皆の帰りを待つことに。


ダケカンバの林

風穴

次第に急になる

ぬかるんだ登山道

見事なヒラタケ

エゾマツの林

・登り始めは雲がかかって山頂も周辺の山々も見えなかったが、次第に晴れてきて8合目あたりから青空が広がり見事な雲海に歓声が上がる。
・8合目を超えるあたりからシラネアオイ、ウコンウツギ、マイヅルソウなど色とりどりの花が姿を現す。
・9合目から上は高い木も無く、高山の景色に一変。青い空、雲海、雪渓、エゾシマリス、色とりどりの高山植物の楽園(シラネアオイの群生は圧巻)。


樹林帯を抜ける

ウコンウツギ

ハイマツ・ナナカマド

9合目分岐

羊蹄山の斜面

イワベンケイ

雲海

シラネアオイ

傾斜が緩くなり花を見ながらゆっくりゆっくり登り、火口壁を半周し12:30山頂(1893m)に到達。
・素晴らしい雲海、その上に浮かぶ余市岳、しばし絶景に見入る。


ミヤマオダマキ

キバナシャクナゲ

エゾツガザクラ

ミヤマキンバイ

火口壁到着

雲海に息をのむ

火口壁ルートを行く

火口壁ルートを行く

火口壁ルートを行く

父釜

メアカンキンバイ

イワウメ

後方羊蹄山山頂

山頂脇で昼食

・昼食後、荒々しい火口壁の残り半周をし、分岐地点に合流、登って来た道を下る。
途中で綺麗な女性(神戸からニセコに移り住んだとのこと)と一緒になり、話をしながら登山口まで下山。
・車で宿に向かう途中、今まで見えなかった後方羊蹄山の全貌を初めて見ることが出来た。


チシマフウロウ

険しい火口の縁の道

下にニセコの街

旧避難小屋跡

火口


9合目で休憩

雲海の上に余市岳

ニセコアンヌプリ

綺麗な女性

後方羊蹄山

・宿泊する「駅の宿ひらふ」はその名の通りJRひらふ駅が宿になっていて、食事も駅のホームという面白いところ。宿に着いてすぐにホームでバーベキューの食事。羊の肉、野菜、・・・ボリューム満点。食事中に列車も数本停車し、乗客達は物珍しそうに眺めていた。

ひらふ駅のホーム

ホームでバーベキュー

ホームでバーベキュー

ホームでバーベキュー

ホームでバーベキュー

ホームでバーベキュー

ロッジで2次会

ロッジで2次会

/30(火) 駅の宿ひらふ発7:3012:10JR幾寅駅→13:00ファーム冨田→15:15青い池→15:50四季彩の丘→18:00旭岳万世閣ホテルベアモンテ(泊)



朝のロッジ前

ひらふ駅とルピナス

・この日は登山予定なく、誰でもよく行く富良野、美瑛周辺を観光しながら旭岳温泉へ向かう。
JR幾寅駅は高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった駅、映画では「幌舞駅」。今でも映画の街並みのまま保存されていて、映画での高倉健、広末涼子のシーンが目に浮かんでくる。


JR幾寅駅

映画のセット
・ファーム冨田はラベンダーで有名になりすぎ、観光客で一杯。とくに中国人が7,8割もいただろうか。ラベンダーソフトを食べ早々に後にする。

ラベンダー

ラベンダー
・十勝岳の麓の白金温泉近くにある最近人気の「青い池」、池の色そのままのネーミング。
温泉の成分と山からの水が混ざり合ってこのような鮮やかな色になるそうで、通常はコバルトブルー、雨の後はエメラルドグリーンになるそうで、今日はエメラルドグリーン。

青い池

青い池

川の先に十勝岳

青い池の遊歩道
・展望花畑「四季彩の丘」にも寄る。ラベンダー、ルピナス、アイスランドポピー等々観光案内に有る写真そのもので色鮮やかで美しい。
ここの駐車場でハプニング。花池さんの車が駐車するためにバックで空いたスペースに入れようとして、停まっていた車(レンタカー)に接触。事故処理に時間がかかり、花池さんは園内で花を見ることが出来ずにここを後にする。

停車中の車に接触

四季彩の丘

色とりどりのルピナス

四季彩の丘
・旭岳万世閣ホテルベアモンテは旭岳ロープウェー乗り場に一番近いホテル。
100%源泉かけ流し温泉。食事は夕、朝ともバイキング。夕食後、部屋に戻って2次会。
ハプニング第2弾、乙崎さんが体調がすぐれないので帰る(なんと旭川空港から飛行機で)との話が伝わる。本人の意志が固そうなので、翌日木谷さんが旭川空港まで送ることにし、様子を見ることにした。


夕食

夕食

夕食

夕食

/1(水) 旭岳万世閣ホテルベアモンテ8:008:05旭岳山麓駅(ロープウェイ)8:158:25姿見駅→10:35旭岳山頂10:4011:55姿見駅(ロープウェイ)→12:30旭岳山麓駅→12:40旭岳万世閣ホテルベアモンテ→15:30層雲峡→17:00温根湯温泉大江本家(泊)

・朝食時、乙崎さんは元気そうで食事もとれたので、花池さんが巧みな話術で帰るのをやめるように説得、結果帰るのをやめることになった。
・朝食後、全員で旭岳登山に向かった。天気は曇り、天気予報では弱い雨。


ホテルから歩いて
ロープウェイ駅へ

ゴンドラに乗り込む

ロープウェイの先
旭岳は雲の中

ロープウエイで上り、駅を出て歩き始めてしばらくは雨は降らずにいたが、約30分歩いたところから弱い雨が降り出した。
・姿見駅周辺には雪が残り、エゾコザクラ、キバナシャクナゲ、チングルマ、メアカンキンバイなどが咲き誇る。旭岳山頂部は雲に隠れて見えず。山腹の所々からは噴煙が立ち昇り、活火山を実感する。


姿見駅で登山指導

木道脇に残雪

登山道の先に旭岳

小雨に中 出発

エゾコザクラと
チングルマ

かなり雪が残る

噴煙の先に旭岳

キバナシャクナゲ
・姿見池から先は石、岩がゴロゴロした登山道、次第に勾配がきつくなり山頂まで続く。
7合目(1930m)あたりで雨、風が強まり、雨具を装着しての登山となる。

岩がゴロゴロの道

噴煙を上げる地獄谷

7合目 雨具装着

雨、風が強まる

頂上真近
10:35旭岳山頂(2291m)着。乙崎さんも含め全員登頂を果たす。一面霧に覆われ何も見えず、登頂記念写真を撮るなどして少しの時間滞在して早々に下山開始する。少しずつ霧が薄くなっきたが依然小雨模様。
11:55ロープウェー駅着、ロープウェーで下る。

旭岳山頂

雨の中下山開始

道の先に姿見平

姿見駅に帰着

・ホテル駐車場に戻り、着替え場所、風呂を使わせてもらえないかと聞いたところダメとつれない返事。宿泊者にこの対応、ホテルベアモンテはお勧めできない感じの悪い宿。
駐車場で簡単に着替えをし、層雲峡に向かって出発。
層雲峡では銀河の滝、流星の滝展望所に立ち寄り、雄大な滝、岩壁に圧倒される。


展望所

流星の滝

銀河の滝

・温根湯温泉大江本家に5時頃着。さすがに老舗旅館、ホテルベアモンテとは全く違った応対の良さで感じが良い。
100%源泉かけ流しの温泉は広くてきれい、ゆったりと湯に浸かり疲れを癒す。


大江本家

夕食

夕食

部屋に戻って2次会

/2(木) 温根湯温泉大江本家7:5010:00雌阿寒岳登山口→12:40雌阿寒岳山頂13:2014:40雌阿寒岳登山口→15:05雌阿寒野中温泉(入浴)15:3515:45オンネトー→18:15リッチモンドホテル帯広駅前(泊)

・ホテルを出発してから北見を通って雌阿寒登山口に向かう。温根湯温泉あたりから北見にかけての国道39号線は「白花豆ロード」と言われるそうで、道路両側の広々とした畑に白花豆栽培の竹の支柱が無数に立っている。今の時期は植えたばかりで竹の支柱が目立っているが、7月中頃には支柱が見えなくなるほどにツルが延びて緑に覆われ、白い花を咲かすそうだ。
北海道らしい真っ直ぐな道、広々とした農地、牧場がどこまでも続き車で走っていて楽しい。


白花豆の畑

・雌阿寒温泉に雌阿寒岳登山口がある。登り始めてしばらくはアカエゾマツの林の中、緩やかな登り。次第に急になりジグザグな登りになる。4合目1000m)あたりになると高い木は無くなりハイマツ帯に替わってくる。この辺りから火山の素肌が現れた火山れきの急な登りとなり、振り返ると樹海の中にエメラルドグリーンのオンネトーが。


雌阿寒岳登山口

アカエゾマツの林

エゾイソツツジ

見下ろす樹海

ハイマツ帯

ハイマツに大きな岩

1つ目の噴火口

火山礫の道

コケモモ?

メアカンフスマ

樹海の中にオンネトー

9合目あたりから火口の縁の道となり、凄まじい噴火口を目にしながら緩やかに登って行き12:40広い山頂(1499m)に着いた。山頂から阿寒湖、雄阿寒岳、手前に赤茶けた噴火口の絶景。隣の阿寒富士もすっきりとして素晴らしい山容。
天気は良かったが、風が強く寒い。風の当たらない場所を見つけて昼食。


溶岩が流れた台地

オンネトーが見える

火山礫急登が始まる

メアカンキンバイ

火山礫の急登

赤沼

凄まじい火口壁

頂上へ最後の登り

阿寒湖・雄阿寒岳
手前に噴火口・剣ヶ峰

青沼と阿寒富士

雌阿寒岳山頂

山頂で昼食

・昼食後、登って来た同じ道を通って下山。


火口壁沿いを下る

火山礫の急降下

火山礫の急降下

メアカンフスマ

オンネトー

北海道のフキ
・下山後、野中温泉で入浴。木の建物、木の湯船、昔ながらのひなびたいい雰囲気の温泉で、源泉かけ流しの強硫黄泉。

野中温泉の湯船

野中温泉の外観
・オンネトーに立ち寄る。アカエゾマツの森に囲まれた神秘的な湖、湖越しに雌阿寒岳、阿寒富士が素晴らしい。

左 雌阿寒岳
右 阿寒富士

オンネトー
・松山千春の出身地の足寄を経由して宿泊地の帯広へ。高速道路を使って帯広まで行ったが、北海道では一般道を使ってもたいして時間は変わらないのではないか?道路からの景色は一般道の方が楽しい。
・帯広では夕食は外食、焼肉屋でジンギスカンを食べ、ビール、焼酎などを飲む。本場北海道のジンギスカンは旨い。
焼肉屋を出てからまだ飲み足りない連中は屋台村に立ち寄る。どこの店も客が一杯で1軒だけ空いている店がありそこに入った。夕食付の宿より夕食なしの宿の方が時間に制約が無く、街に出てその土地の美味しい物などが楽しめて良い。

ジンギスカン



 

/3(金) ホテル出発7:407:55愛国駅跡→8:25幸福駅跡→11:05襟裳岬→12:15JR様似駅→16:00サラブレッド銀座駐車公園→18:25苫小牧港 (フェリー)19:30

・ホテルを出発して、今は廃線となった広尾線の愛国駅跡、幸福駅跡に立ち寄る。
一時はブームになった駅であるが、今も観光地として綺麗に管理され、名残を留めている。


愛国駅跡

恋人の聖地

幸福ゆき の切符

幸福駅跡

帯広らしい風景

幸福の鐘
・襟裳岬へは広域農道を通り、海岸沿いを行く。崖っぷちに作られた道は、建設費が大幅に予定を上回り、黄金を敷きつめられるくらい掛かったことで「黄金道路」と名付けられた。
片側が断崖、海側は日高昆布の海がどこまでも続く。

黄金道路展望所
・襟裳岬は風の岬と言われるだけあってこの日も風が強く、寒かった。岬から太平洋の景色、日高山脈の景色、雄大で素晴らしかった。

風極の地 襟裳岬

襟裳岬

襟裳岬灯台

襟裳岬先端

先方に日高の山々
・襟裳岬から日高の海岸沿いを苫小牧港へ向かって走る。この道は競走馬を生産している牧場が点在するサラブレッドロード。新冠のサラブレッド銀座に立ち寄る。右も左も競走馬の牧場が隣り合わせでいくつも続き、その中の優駿メモリアルパークに立ち寄る。ここはオグリキャップの記念碑、資料館、ナリタブライアンの墓などがある競馬ファンの必見の所。種付けの役目を終えた名馬マヤノトップガンが放牧されていて、すぐ近くに来て顔を見せる。

競走馬の牧場

サラブレッド駐車公園

優駿メモリアルパーク

オグリキャップの墓碑
今でも沢山の花

ヤエノムテキの墓

ナリタブライアンの墓

マヤノトップガン

優駿記念館内
・苫小牧港からフェリーに乗り、秋田港を経由して新潟港へ。船の中で最後の夜、ビール、ワインなど飲みながら楽しかった山行の思い出などを語り時間をつぶす。

苫小牧港

船室で最後の夜

/4(土) 15:30新潟港着→17:10北陸道米山SA(解散)

   

※本田さんのグランドデザインを元に計画を立て、ほぼ計画通り実施出来ました。
※12人の参加で賑やかでした。ハプニングが2,3ありましたが全員無事に山行を終えることが出来ホッとしました。
※旭岳は雨にたたられましたが、その他は好天に恵まれ楽しい山行が出来ました。
※今回の北海道の山はどの山も活火山で、山頂部は険しい様相で迫力がありました。
どの山も花が豊富で、美しく、楽しめましたが、名前が分からないものばかり。
※北海道の道路脇には巨大なフキが群生、どこまでもどこまでも続く異様な光景。
  谷地ブキと言うそうで、食べられないことはないが硬いとのこと。




              


▲ 平家岳 ▲ 2015年6月20日(土)

  
参加者:CL本田、平、木谷、流、田森、任田、正来、乙崎、井村   計9名

6:00 白山さん集合、2台に分乗して出発。
平家岳は平家の落人(平さんの先祖?)が住んだといわれる伝説の山。
道中ずっと雨模様で天候が心配され憂鬱な気分。
登山口周辺は面谷鉱山跡地、岩肌がむき出しのままの山、ボタ山、石垣だけが残った民家跡など荒涼とした風景。

8:45 (おも)(だに)鉱山集落跡地着、ここから先は道は有るが崩れていて車では行けない。車をここに置き、登山開始することになった。


車はここまで

岩肌がむき出し
なんと心配された雨はやみ、登山日和になっていた。
登山口まで10分程度、道の左右には草に覆われた墓地、多くの人が住んでいた面影を残している。
8:55 面谷登山口着。
沢を渡ってからいきなり急な登り、湿度が高く汗びっしょり。

登山口

急登の中間で一休み

9:50 檜の大木着。
巡視路が登山道となっていて、それに従い登って行く。
登山道の両側の草は良く刈られていて歩きやすくなっていた。

檜の大木

ブナ、ミズナラの林

刈り払われた登山道

鉄塔下で休憩

10:00 巡視路合流点着。
送電線の下は幅広く刈られていて、どこまでも続いている。
こんなに刈る必要があるのかと思うくらい何もかも刈られ、シャクナゲも無残。

ベニドウダン

シャクナゲも刈られ

10:30 鉄塔着。
大きな枯木が点在し、不思議な風景の中の見通しの良い登山道。
平家岳が丸く大きく見える。白山や周囲の山は雲の中。
11:10 1338m地点鉄塔着。

大きな枯木

平家岳が目の前

ハルリンドウ

ササユリ

11:50 井岸山三角点着。
目の前に平家岳と真直ぐに伸びる登山道。
ササユリ、ニッコウキスゲがぽつりぽつり。
一旦少し下ってからやや急な登り。

ニッコウキスゲが1本

ベニドウダン

井岸山三角点

一旦下って

平家岳へ最後の登り



12:10 平家岳山頂着。昼食休憩。
山頂部は高い木は無く、白山、荒島岳、能郷白山などの福井の山々が見えるところであるが、この日は雲の中で見えず。

山頂で昼食

山頂で記念写真

山頂の風景

12:50 平家岳山頂発、下山開始。

ササユリ

下山開始

振り返ると平家岳

刈り払われた送電線の下

15:15 面谷登山口着。
草に覆われた墓地にジキタリスという花がそこだけに沢山咲いていた。

墓地にジキタリス

15:25 面谷鉱山集落跡地着。
装備を解き、帰り支度をしていると雨が降り出した。なんとラッキーなこと。
15:35 面谷鉱山集落跡地出発、帰路につく。
18:10 白山さん着、解散。

  歩行時間(休憩を含む) 上り325、下り235  

※登山中は雨に会わずラッキーでした。
※ハルリンドウ、ベニドウダンなど多く見られたが、ニッコウキスゲ、ササユリなどはこれからのようだ。

※「(おも)(だに)鉱山」

発見は平安時代とも室町時代とも言われる。
かつて土井氏大野藩の財政健全化に大きな役割を果たし、三菱合資会社(現、三菱マテリアル株式会社)が経営していた明治21年から大正11年まで日本有数の大規模鉱山として名を馳せた。
面谷鉱山は主に銅を産出していたが、亜鉛や石英等の鉱物も産出していた。産出量においては大正6年(1917年)の年産32950トンが最高である。
最盛期には600戸、3,000人が山間の急峻な地に暮らしていた。
当時、奥越の中心であった大野町にさえ電気が無かった頃、すでに自家発電が行われ、電話や電信も開通していて、「穴馬銀座」と呼ばれた。

                          

                  

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▲ 残雪の白山 ▲ 2015年6月13日(土)〜14日(日)

  参加者:CL本田、土本、東川、流、渡辺、尾川   計6名

6月13日(土)

10:00 白山比盗_社 集合・出発。
11:15 別当出合駐車場着。すでに車多数(100台位)駐車。
11:30 別当出合登山口着、昼食。
11:45 別当出合登山口出発。


別当出合出発

吊り橋
12:30 中飯場着。

中飯場

砂防ダムと不動滝
13:05 別当覗着。雪無し。

別当覗

観光新道方面

ハクサンイチゲ

サンカヨウ
14:05 甚之助避難小屋着。小屋近くになって雪が現れる。小屋周りに雪無し。

万才谷上部

別山

甚之助小屋前の雪渓

甚之助小屋

甚之助小屋から別山

甚之助小屋
小休止後出発、別山を右手に見ながら南竜道を行く。

甚之助小屋を出発

別山を背に

イワウチワ

別山

遠くに南竜ヶ馬場

南竜ヶ馬場手前
15:40 南竜ヶ馬場冬季小屋着。ここまでアイゼンを着けず。小屋周り雪無し。
小屋の脇の雪の無い所にテント2張り、雪渓上に金沢からの学生がテント5張り。
小屋泊まりは我々以外に名古屋からの3名パーティーと、金沢からの1名。
小屋の中ではすぐに打ち解けて、ワイワイと遅くまで宴会。

南竜山荘冬季小屋

小屋内で宴会

小屋内で宴会

雪渓上にテントを張る
金沢からの若者

名古屋からの若者達

6月14日(日)

晴れ、朝の気温は約12度。


朝の小屋前
6:20 アイゼンを履き、荷物を置き、最小限の装備で冬季小屋出発。
トンビ岩まで緩い雪渓に見えるが、きつい上り。

小屋を出発

トンビ岩を目指し
雪渓を行く

雪渓上部で一服

南竜ヶ馬場を振り返る
7:10 トンビ岩着。ハイマツ越しに御前峰が青空にくっきりと美しい。
小休止、アイゼンを外す。

トンビ岩着

トンビ岩から別山

トンビ岩から御前峰
7:40 室堂着。小屋周りに雪無し、神社は改修工事中、地面が露出。

室堂へ向け雪渓を行く

室堂へ向け雪渓を行く

室堂が見えてきた

室堂ビジターセンター

工事中の白山神社
8:00 室堂出発、御前峰を目指す。 

御前峰に向け出発

御前峰中腹から別山
8:35 白山神社奥宮、御前峰着。登山の安全を祈願する。
別山、大汝が美しい。槍、穂高、御嶽山は霞んではっきり見えない。
山頂には我々の他5名程。

白山神社奥宮

御前峰山頂

山頂から室堂・別山

大汝峰と翠ヶ池
8:55 御前峰出発。六地蔵に向かう。六地蔵の周りには雪無し。クロユリの群落、蕾を大きくしていて今年は咲くのが早そうだ。
水屋尻雪渓を持参したプラスチック製の板を尻に敷き、尻セードで下る。
緩い雪渓ではこれはGOODアイテム。

山頂から下山開始


蕾のクロユリの群落

水屋尻雪渓を下る

水屋尻雪渓を下る
9:40 弥陀ヶ原着。
原を横切り、エコーラインを下り、南竜ヶ馬場へ向かう。

弥陀ヶ原を行く

エコーから御前峰

エコーから別山
10:30 南竜ヶ馬場冬季小屋着。
10:45 南竜ヶ馬場冬季小屋出発、下山開始。
11:30 甚之助避難小屋着。
13:25 別当出合着。

南竜ヶ馬場を出発

ミヤマキンバイ

吊り橋

別当出合着

※今回は女性の参加者が無く、男だけの華やかさに欠けた?登山でした。
※好天に恵まれ、登山道には雪が少なく、いいペースで登れました。
※車が多かった割には、時間帯がずれていたせいか登山者にあまり会いませんでした。


         


▲ 白鳥山 ▲ 2015年5月17日(日)

  参加者:CL本田、平、東川、流、井村、山本夫妻、田森夫妻   計9名

6:30 丸新ステン工業に集合、2台に分乗して出発。
8:40 坂田峠登山口着。広い立派な駐車場、既に10台ほどが止まっていた。
坂田峠は旧北陸街道跡地。白鳥山は北アルプス後立山連峰最北の1000m峰で、栂海新道が通っている。
8:50 登山開始。栂海新道コースで白鳥山を目指す。


駐車場を出発

坂田峠の看板

いきなり金時坂の急登、木の根が縦横に張り出している登山道を黙々と登る。見事なブナ林、みずみずしい新緑の中を30分ほど登った所から、周辺には残雪が現れてくる。


いきなりの急登

雪が姿を現す

9:30 金時坂ノ頭着。途中にコシアブラ、タラの芽などが無く道草しなかったからか?予定より大分早い。
ここからは急登は終わり、比較的緩やかな登山道。至る所で雪が道を隠し、正規ルートを探すのに苦労する。
登り始めてから2時間程すると視界が開け、雪をまとった雨飾山、高妻山、火打山、・・・、素晴らしい景色に感動。


雪の斜面を登る

雪の斜面を登る

遠くに雨飾山、火打山・・・

谷筋を登る

山頂が見えてきた

栂海街道の山々

ブナ、ミズナラ、タムシバの白い花が道沿いに続き、雪の無い所ではカタクリ、イワウチワが登山道沿いに咲き誇る。
山姥道合流点を過ぎると、山頂はもうすぐ。なだらかな登り、雪を踏みながら行くと前方に避難小屋が現れる。そこが山頂。

カタクリ

栂海街道のの山々

タムシバ

雨飾、妙高、火打

白鳥小屋

11:00 白鳥山山頂着。山頂部には雪は無い。山頂からの景色は素晴らしい。犬ヶ岳、朝日岳・・・栂海新道の山々、雨飾山、妙高山、遠くにかすかに立山、剱。日本海、富山湾。
昼食休憩、ビールで乾杯。幸美さん作のワラビの昆布締めを皆がいただく。最高においしい。1時間以上も山頂でくつろぐ。


栂海街道のの山々

山頂で記念写真

遠くに剱・立山

12:15 下山開始。コースは山姥道を下ることにする。タムシバ、カタクリ、イワウチワが多い道。雪の斜面を下り、雪に隠れた道を探しながら、危ないトラバースも有り、スリルも程々に有って楽しいコース。途中の山姥洞、鼓ヶ滝などを見ながらどんどん下る。


下山準備

下山開始

白いカタクリ

カタクリ・イワウチワ

谷に大量の残雪

危険な沢を渡る

急な下り

鼓ヶ滝

危ないトラバース

山姥洞

雪渓の先に夏道

山姥洞の看板には下記のようにあり
 上路山姥の洞
 この祠は、白鳥山(標高1,286.9メートル)の中腹標高900メートルに位置し、幅約2メートル高さ2.5メートルで山姥が住んでいたと言い伝えられています。
 山姥は上路の里に下りて、里人を苦しめたが、里人が山姥を神に祀ってからは、すっかり善人となり、舞い踊って見せたり、老婆に銭をくれたりしました。
 昔からこの洞は、信州八坂村上篭(あげろう)の大姥山に住みいる山姥の洞に通じているといわれています。八坂村でもこの洞に通じていると言い伝えられ、耳をすますと、海鳴りの音が聞こえてくるといいます。
 この洞の頂は、約十八メートルの表面が平らな一枚岩で、「山姥の踊り岩」といわれ、上路の里が一望できます。山姥はこの岩の上で近くの「鼓ヶ滝」の音に合わせ、花盛りの春・紅葉の秋月光の夜舞い踊ったといいます。
 また、踊り岩西側台下に、嘉永元年(一八四八年)建立の文殊菩薩像、北側下方に安政五年(一八五八年)建立の虚空菩薩像があります。

13:45 山姥道登山口着。振り返ると残雪と新緑が美しい。
ここから坂田峠までは舗装された林道を下る。
14:30 坂田峠駐車場着。


山姥道登山口着

雪が残る林道を下る

坂田峠駐車場

16:30 丸新ステン工業着、解散。

※快晴の清々しい天気の中、ブナの新緑、タムシバの白い花、カタクリ、イワウチワの花、残雪の後立山連峰最北部の山々の景色、とても楽しい山行でした。
          
             

       


▲ 兜山 ▲ 2015年5月3日(日)


  
参加者:CL本田、SL新、土本、東川、渡辺、流、任田 正来、井村   計9名

8:00 野々市市役所駐車場に集合、2台に分乗して出発。
大杉谷川沿いの道を行き、林道鍋床線に入り登山口を目指す。この林道は細い未舗装の凸凹道、何度か腹をこすり冷や冷やの運転、9:1545台が止まれる登山口に何とか到着。
登山の支度をしていると、山から下って来た人に出合う。ゼンマイを採りに来た人のようで、シャクナゲはもう終わったとのこと。
9:20 登山開始。綺麗な杉林の中の道を進み、尾根にとり着くまでジグザグの急登。30分程で尾根に出、一休み。ミズナラ、カエデなどの新緑がみずみずしく気持ちが良い。ここから先にはホンシャクナゲの群生が有ったが、咲いているのはわずか。タムシバ、ミツバツツジ、イワウチワなどの花が賑やか。上ヶ原あたりから先には残雪がちらほら、コシアブラも沢山生っていて、採りながら登って行く。頂上まではブナの林が続き、新緑がまぶしい。頂上近くになると残雪が多くなり、道を間違えないように布の目印を着けながら登る。

12:00 山頂着。白山方面の木が払われていて雪に覆われた白山の美しい姿が眺められる。
ここで昼食、登り途中に採ったコシアブラを茹でて、油で炒めて食べる。早春の山ならではの味わい。たっぷりと休憩する。
13:10 下山開始。同じ道を下る。コシアブラ採りながら。
15:00 登山口着。
16:20 野々市市役所着、解散。

※好天に恵まれ、みずみずしい新緑の中、楽しい登山が出来ました。
※楽しみにしていたシャクナゲは時期が過ぎていたようで、あまり見られませんでした。
※兜山はブナ林の美しい、コシアブラが沢山ある良い山でした。

       

                          
        


▲ 金沢ウォーク ▲ 2015年4月29日(水)


  参加者:18kmコース:藤村会長、本田副会長、土本、尾川夫妻、流(記録)、
             任田、
正来、中村(久)、玉谷、他
      
11kmコース:池田、新、東川夫妻

800いしかわ四高記念公園に集合。
18kmコース(新幹線見えるポイントと北国街道コース)は830
11
kmコース(金沢名所まるごとコース)は930スタート。

18kmコース 
四高記念公園→武蔵ヶ辻→金沢駅→中島大橋→乙丸陸橋→横枕はすの里公園→森本市民体育館CP→森本駅前→旧北国街道→城北中央公園CP(昼食)→浅野川大橋→白鳥路→四高記念公園

清々しい快晴の空の下、快調に歩く。新幹線の通過を4〜5度見た人もいたが、車体は塀で下半分は隠れていて全体は見えない。
旧北国街道は昔の面影を少し残した良い感じの通りであったが、他は見るべき物もない単調な一般道。
13:3014:00にかけて四高記念公園に全員ゴール。
11kmコースの人も加わって公園の芝生に車座になって打上げを行った。
歩いて汗をかいた後のビールは最高! 1時間程で解散。


スタート前

スタート

金沢駅前

城北中央公園

旧北国街道

街道沿いのお米屋さん

ゴール

打上げ




         


▲ 能登の山 ▲ 2015年4月18日(土)〜19日(日)

  参加者:CL新、SL流、本田、池田、村本、平、木谷、東川、尾川、
     
山本、中村(喜)、任田、正来、乙崎、木下、玉谷、尾川夫人  計17名

<スケジュール>

18日 金沢→百文山→高洲山→背窪山→大川浜→千体地蔵・岩倉寺・岩倉山→ホテル海楽荘(泊)
19日 ホテル海楽荘→猫ヶ岳→木ノ浦海中公園→赤崎イチゴ園→珪化木公園→金沢

18日

爽やかな青空、丸新ステン工業を800本田さん運転のマイクロバスで出発。
945 健康の森に立ち寄る。目的はコシアブラ、ワラビなどの山菜取りと、シイタケの購入。山菜はまだ時期が早く少々の収穫。シイタケは時期が終わり販売していない。目的を達成できず、健康の森を後にする。


健康の森

1040 百文山登山口着。早速薮コギ、尾根伝いに歩き最初のピークに達し、しばらく三角点を探すが見当たらず、さらに先のピークに三角点が有るらしいことが地図から判明、そこに向かい1110三等三角点発見。


百文山へ薮コギ

百文山三角点

下山後、高洲山にマイクロで向う。1130山頂近くの通行止め地点にマイクロ止め、歩いて山頂(高洲神社)を目指す。
11
45 高洲山山頂(高洲神社)着。神社にお参りし下山。
1210 高洲山登り口の駐車場所で昼食。


嶽薬師如来

高洲神社

昼食

1235 高洲山を出発、背窪山に向かう。途中千枚田に立ち寄る。新幹線効果なのか、朝ドラ「まれ」の効果なのか人が多い。


千枚田

1330 背窪山登山口着。薮コギ、急斜面の登攀で結構苦労する。タラの芽、コシアブラが多数有り、採りながら登る。
1355 背窪山三等三角点発見。
戻りは急斜面を避け、少し遠回りして尾根伝いに下る。


背窪山へ薮コギ

背窪山三角点

尾根伝いに下山

1450 大川浜の高校跡地着。ここにある標高3.6mの三角点を探す。5分ほどでグラウンド脇の繁みの中に三角点発見。よくこんな所の三角点を探し当てたものだ。


グランド脇を探す

三角点発見

大川浜三角点

ここを後に、本日最後の目的地の千体地蔵・岩倉寺に向かう。時間の関係で岩倉山は断念する。
1515 垂水の滝近くのトンネル脇近くに車を止め、そこから登り始める。急な階段、岩場を登る。距離は短いが猛烈に急で汗びっしょり。
1535 千体地蔵展望台着。流紋岩が風化によりできた何体もの地蔵さんのように見える不思議な造形の岩肌。下を見れば曽々木海岸、能登の海が美しい。しばらく景色を堪能した後、岩倉寺に向かう


窓岩

トンネル脇を登る

急な階段

なおも急な階段

千体地蔵

千体地蔵の看板前で

窓岩をバックに

曽々木海岸

1615 岩倉寺着。1300年の歴史を誇る真言宗の古い立派な寺、本尊は千手観世音菩薩。あらかじめ予約をすると、季節の山菜料理がお寺でいただくことが出来るとのこと。桜、スモモの白い花がきれいな庭。


岩倉寺

桜とスモモ

岩倉寺

1640 ホテル海楽荘着。垂水の滝が目の前の海沿いの宿。
夕食前に入浴、ぬるくてなかなか温まらない。
1800 池田前副会長の乾杯の音頭で宴会開始。
海草のしゃぶしゃぶが旨い。1時間半ほどでお開き、部屋に帰って2次会。持ち込のアルコール類で夜遅くまで盛り上がる。


海楽荘

豪華?夕食

池田さんの音頭で乾杯

宴たけなわ

部屋での2次会

19日

730 出発、猫ヶ岳へ向かう。
900 アンテナ施設近くで道路は行き止まり、車を止め三角点を探す。
905 アンテナ塔近くの薮の中に三角点発見。三角点名は片岩の表示。これが今回最後の三角点。


垂水の滝

三角点を探す

猫ヶ岳の三角点

1005 木ノ浦海中公園着。映画「さいはてにて」の撮影地。ヨダカ珈琲のセット見学。
    近くの店でコーヒータイム。(一杯120円、安い!)


ヨダカ珈琲の
セット

コーヒータイム

1135 赤崎イチゴ園着。オープンは明日からとのことで観光客は誰も居ない。準備中のイチゴ園の人に話をしたところ、希望者にはイチゴを買うことが出来た。 


赤崎イチゴ園

1200 珪化木公園近くの「あまめはぎ公園」で昼食。
1300 珪化木公園入口着。珪化木とは約2千万年前の中新世のころ、日本海側の大規模な火山活動に伴う火山灰の降下、推積によって枯死・埋没した樹木が、さらに凝灰岩石の中で長年の間に珪化したもの。公園を入ってすぐに珪化木の大木が無造作に横たわっている。
奇岩の場所まではウォーキングコースでつながっているようだが、かなり時間がかかるため今回は断念する。公園周辺にはノブキ、ゼンマイが沢山、採取に夢中な人も。


あまめはぎ公園

珪化木

珪化木

階段の最下部
約45億年前

珪化木

1400 公園を出発
1630 丸新ステン工業着、解散。
     
※天気に恵まれ、のどかな能登を楽しむことが出来ました。
※目標の三角点は5つであったが、岩倉山には時間の関係で行けなかった。また奇岩見物にも行けなかった。次の機会にぜひ行ってみたいところでした。
※今回はあまり歩くことが少なく楽な山行であったが、1カ所か2カ所はハードな山もあっても良かったのではないかと思う。
※毎回参加を楽しみにしていた池村さんが亡くなり、参加できなかったのが残念でした。