金沢山岳会 会報 192
発行者:藤村 勇
編集者:流 豊秀
   

 


 北海道山行 ▲ 2016年6月26日〜7月2日

   参加者名 :本田、木谷、土本、花池、流、尾川、山本、田森、任田、正来、木南   計11名

・参加者は当初12名であったが、井村さんが不参加となり11名となった。
早めのキャンセルでホテル代のキャンセル料はとられなかったが、フェリーに関しては日数に関係なく変更手数料をとられた。
・車は4台(本田、木谷、花池、流)

6/26(日) 曇り

有磯海SA(集合・出発)6:009:10新潟港山の下埠頭 10:30フェリー発

・有磯海SAで合流、4台の車に分乗して新潟に向け出発。
10:30新潟港山の下埠頭からフェリーで小樽に向けて出港。
・部屋に入り、風呂に入って一段落の後、船内の休憩室で早速昼食兼宴会を始める。
山行の無事を祈って乾杯。昼前だというのにビールから始まりワイン、焼酎、日本酒、山本さん手作りの昆布じめ・・・夜の宴会のよう。
解散の後、部屋に戻ってしばらくして、二日酔いのような不快な気分になって来た。飲みすぎかなと思っていたが、船が揺れての船酔いになっていたようだ。今回の海は波が高く、船の揺れが大きい。日が替わる頃には揺れも少なくなってきた。


2段ベッド4人部屋

早速宴会

6/27(月) 薄曇り後晴れ  十勝岳2077m)

4:30小樽港4:508:20望岳台(十勝岳登山口)8:409:50十勝岳避難小屋10:0012:20十勝岳山頂(昼食)12:5015:30望岳台→15:55湯元白金温泉ホテル(泊)

4:30無事小樽港着。船酔いも何とか解消し、十勝岳へ向かって出発。
8:20十勝岳登山口の望岳台着。望岳台は広い駐車場があり、登山者以外に観光客の車も多数。噴煙を上げる十勝岳、美瑛岳、富良野岳などの山々が見渡せる広々とした所で、北海道の山に来たなと思わせる。
・登山道の周辺には背の低い植物ばかり、樹木が少なく、石ころだらけの緩やかな傾斜が避難小屋あたりまで続く。小屋から上には十勝岳の噴火口、下には美瑛の街が雲海の下に美しい。
観光客はこの辺りまで来るようだ。
・避難小屋から先は傾斜がきつくなり、大きな石が折り重なる道に。噴火により堆積した岩、流れた溶岩により形造られた凄まじい風景に圧倒される。
噴火口の北側にはまだ雪渓が多く残っている。噴火口の縁の道は、砂のような所、一面真っ黒な噴石が堆積した所、白い火山灰が堆積した所、など今も活動している火山を感じる。
頂上直下の急登を登りきり、
12:20十勝岳山頂着。

頂上は大きな岩が折り重なった狭い所で、風が強く、ガスがかかり寒い。
岩陰に身を置き昼食。
・昼食後同じ道を下る。下り始めてしばらくして雲が切れだし、視界が広がる。
・吹上温泉分岐あたりで幸運にもシマリスに出合い、その可愛らしさに見とれる。
15:30望岳台へ全員無事下山。
15:55湯元白金温泉ホテル着。着いてすぐに宿の下の美瑛川に流れ落ちる「しらひげの滝」を見に行く。想像していた以上のなかなか見応えのあるの滝。
ホテルは1部屋3人泊ることになっていたが2人分の用意しかしていないなど対応に不満。


小樽港

望岳台駐車場

望岳台

十勝岳避難小屋

火口を右に見ながら

火口の縁を歩く

火山灰が積もった道

火口付近の雪渓

頂上直下の登り

十勝岳山頂

狭い十勝岳山頂

雲の下に美瑛の街

火山岩に覆われた斜面

シマリス

しらひげ滝
上にホテル

ホテルの夕食

6/28(火) 晴れ  富良野岳1912m)

湯元白金温泉ホテル8:008:20十勝岳温泉登山口→9:35カミホロ分岐→11:20縦走路分岐→12:00富良野岳山頂(昼食)12:4013:05縦走路分岐→14:00三峰山→14:40上富良野岳→15:35カミホロ分岐→16:25十勝岳温泉登山口→16:40十勝岳温泉カミホロ荘(泊)

・ホテルから十勝岳温泉登山口まで車で約20分、広い駐車場。前日の望岳台と違って木が多く緑が鮮やか。富良野岳は十勝連峰中で最も花の多い山で期待に胸がふくらむ。
登山口からしばらくは車が通れそうな広い砂利道。やがて上富良野岳の安政火口から続く沢沿いの道になり、火山の荒々しさが目の前姿を現す。
安政火口手前で沢を渡ると緑の低木樹林帯の中の登山道、途中雪渓が何度か現れ、登ったり、横切ったりしていくとやがて富良野岳がだんだんと近づいてくる。
・11:20縦走路分岐着、大休止。富良野岳、三峰山など十勝の雄大な山々が素晴らしい。
休んでいると、どこからかキタキツネが姿を現した。ここが登山者が休憩する場所ということを知っているのだろう、食べものを期待して周りをウロウロ。
ここから富良野岳へは花の名山らしい花の多い登山道、花を楽しみながらの急登。
エゾコザクラ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲ、コケモモ、などなど咲いていたが、地元の登山者によると、花はまだこれからとのこと。
・12:00富良野岳山頂着。
帰りは縦走路分岐まで全員で下り、ここからは、来た道をそのまま下るグループと上富良野岳への縦走路を行くグループ(流、山本、田森)に分かれる。
・縦走路は高低差の少ない花の多い道、後ろに富良野岳、前方に十勝岳を見ながらの景色抜群の道。上富良野岳からは安政火口とその先に見える十勝岳、活火山の凄まじさが印象的。
上富良野岳から一気に安政火口の縁を下り、雪渓を滑るように下り上ホロ分岐へ合流。ここから朝登って来た道を下る。
登山口に戻ったと同時に一時的であったが黒い雲が一面覆い、雨が降り出した。
・カミホロ荘は標高1200mのアカエゾマツの原生林の中に建ち、下に上富良野町を望め雲海と夕日が美しい温泉自慢の宿。
先に戻っていた本田さん他の男性達は宮沢りえ、田中邦衛が入ったという山の中の混浴露天風呂「吹上の湯」へ。
・宿の温泉は総木造りで、外の景色を眺めながらの入浴は心地よい。パンフレットの通り。
富良野和牛の豪華夕食?は量、質ともに満足。


登山口駐車場

登山口

富良野岳をバックに

前方に安政火口

安政火口から続く谷

上ホロ分岐で休憩

富良野岳が現れる

雪渓をトラバース

縦走路分岐から
富良野岳へ続く道

縦走路分岐

キタキツネ

キタキツネ

キバナシャクナゲ

エゾコザクラ

頂上直下

富良野岳山頂

富良野岳山頂

山頂から下る

前方に縦走路
上富良野岳・十勝岳

縦走路分岐
2グループに別れる

コケモモ

ショウジョバカマ


三峰山山頂

キバナシャクナゲの群生

快適な稜線

上富良野岳目前

上富良野岳山頂

安政火口と
奥に十勝岳

上富良野岳から見た
富良野岳

上富良野岳から見た
富良野

雪渓をトラバース

荒々しい安政火口

上ホロ分岐

カミホロ荘の食事

カミホロ荘の食事

カミホロ荘からの夕陽

カミホロ荘の温泉

混浴露天風呂
吹上の湯

6/29(水) 晴れ

十勝岳温泉カミホロ荘8:008:50富良野ワイン工場→12:30三笠鉄道記念館→15:30羊が丘展望台→16:30ホテルリソル札幌中島公園(泊)

今日は登山の予定は無く、観光しながらの札幌までの移動。
山から下り、上富良野の広大な畑の中の何処までも続く真直ぐな道、いかにも北海道。
・富良野ワイン工場に寄り、試飲と買い物。
・三笠鉄道記念館見学。北海道鉄道発祥の地、廃線となった幌内線の終着駅に作られた施設で、本田さんの説明を聞きながら見学。
・さっぽろ羊が丘展望台散策。札幌農学校(現北海道大学)のクラーク博士の銅像の横に並んで各々ポーズをとり記念写真。
・宿は中島公園近くのビジネスホテル「ホテルリソル札幌中島公園」。
・夕食は宿近くの「キリンビール園」へ。生ビールとラム肉のジンギスカン、北海道の味を満喫。


カミホロ荘前

カミホロ荘

富良野ワイン工場

ラベンダー畑

羊が丘展望台

羊が丘展望台

羊が丘

キリンビール園で
ジンギスカン

6/30(木) 晴れ   恵庭岳1320m)

ホテルリソル札幌中島公園8:009:00恵庭岳登山口→11:50第一展望台→12:35第二展望台(昼食)13:1013:35第一展望台→15:45恵庭岳登山口→16:15休暇村支笏湖(泊)

・宿から車で約1時間、丸駒橋近くの登山口に着く。
2014年にこの地方を襲った豪雨による土石流によって、木々は広範囲になぎ倒され、登山道、国道が寸断されたという。
登山口は復旧工事最中で工事現場の中のよう。
・登山道は元有った道はほとんどなくなっていて、迂回路がずっと上まで続く。
見通しのきかない樹林の中の急斜面、倒れた大量の木々を横目に登る。
・登山開始から約3時間、第一展望台着。溶岩で出来た岩肌がむき出しの景色の良い場所。
旧噴火口の先に恵庭岳の山頂ドームが迫力満点。下方を見ると真っ青な支笏湖、絵のような美しさ。ここで休憩。天気が良く、涼しい風が心地よい。
・ここから第二展望台へは本田、木谷、花池、流、山本の5人が行くことになり、他の6人はここに待機。
第二展望台へはそれほど急な所も無い、木に覆われた火口の縁の道を行く。
木々の間から真っ青な小さな湖「オコタンベ湖」が、遠くには羊蹄山が見えた。
・約35分で第二展望台着。ここから先の山頂は崩壊が激しく立ち入り禁止とのことでマナーを守ってここまで。禁止を破って登っている人もいるようだ。
第一展望台にいる6人がここから良く見える。ここからの支笏湖の景色も素晴らしい。
・登山口へ無事下山後、支笏湖畔沿いの道を走る。支笏湖を隔て恵庭岳、風不死岳、樽前山が雲一つない青空にくっきりと美しい姿を見せる。
・宿は湖畔から少し高台の「休暇村支笏湖」。

この休暇村は美しい森の中に建つホテルで、隣接する「野鳥の森」は北海道有数の野鳥の生息地のようで、バードウオッチグの人が多く見られた。
夕食に「蝦夷アワビ踊り焼きと十勝牛陶板焼き」、魚の刺身など食べきれない程の豪華さ。
ビール、焼酎と合わせて旨かった〜。


登山口駐車場

登山道入り口

倒木だらけ

深い森の中の登山道

倒木をくぐって

第一展望台直前


第一展望台から望む
支笏湖

第一展望台から望む
恵庭岳溶岩ドーム

第一展望台

第一展望台

木々の間から
青いオコタンベ湖

第二展望台から望む
溶岩ドーム

第二展望台

第二展望台

支笏湖を見ながら下山

ロープにつかまり下降

荒れた登山道

土石流に埋まった沢

支笏湖の先に
風不死岳と樽前山

支笏湖の先に
恵庭岳

休暇村支笏湖の夕食
アワビ、十勝牛・・・

7/1(金) 晴れ  樽前山1022m)

休暇村支笏湖8:008:25樽前山登山口→9:25外輪山取付→10:15西山→(外輪山西コース→北コース)→11:20東山(樽前山)→11:30外輪山取付→12:05樽前山登山口→14:15昭和新山→16:20地球岬→18:30苫小牧東港 19:30フェリー発

・宿から樽前山登山口(樽前山ヒュッテ)までは約25分。快適な国道から分かれてから登山口までは砂利道を10分程、車はホコリだらけになった。
・駐車場からしばらくは林の中のよく整備された広い道を行き、ほどなく展望台に着く。
ここから樽前山のなだらかな外輪山、風不死岳、支笏湖がよく見える。
ここから先は緩やかであるが歩きにくい階段の道、砂利道が外輪山取付まで続く。
・歩き始めてすぐに森林限界になり、下の方に緑の森と雲海、前方に外輪山を眺めながら登る。緩やかと思っていたが意外ときつい。
・外輪山を登り切り分岐に出ると目の前にドーンと溶岩ドーム、何とも凄い光景。噴煙を上げる溶岩ドームを中心に外輪山を時計回りに西山、東山と風不死岳、支笏湖を眺めながら一周。
・同じ道を下山。ハイキング程度の軽い山かと思っていたが、どうしてどうして甘くはなかった。
・下山後ホコリだらけの車で、昭和新山、有珠山に向かう。
有珠山ロープウエイで上に行く者と西山山麓火口散策路(有珠山噴火で被災した跡)に行く者に分かれ其々観光を楽しむ。
・苫小牧のフェリー乗り場に行く前に地球岬に立ち寄る。
太平洋に突き出た断崖絶壁の岬、アイヌ語で断崖を意味する「チケプ」から地球岬と名付けられたとか、地球を丸く感じさせるような景色から名付けられたとか。
北海道最後の地で記念写真を撮り苫小牧港へ。


休暇村支笏湖の朝

宿の外は野鳥の森

樽前山登山口

展望台

森林限界の先階段が続く

支笏湖、森、雲海

歩きにくい砂利道

外輪山取付

溶岩ドーム、西山

東山

溶岩ドームをバックに

西山コース

風不死岳

西山山頂

東山に向かって

東山(樽前山)山頂

東山(樽前山)山頂

樽前山山頂

下山

昭和新山

有珠山

有珠山からの下り

洞爺湖に先に羊蹄山

昭和新山

地球岬

地球岬

地球岬

7/2(土)

15:30新潟港山の下埠頭→18:30有磯海SA(解散)

船では狭い部屋に集まり最後の宴会、楽しかった山行など話は尽きない。
さすがに長旅で疲れが出たのか、お開きの後は部屋に戻りぐったりお休み、新潟に着くまでゴロゴロ過ごす。

※4山どの山も特徴があって、素晴らしい山でした。
※今回はハプニングは無く順調でした。
しいてハプニングと言えば、混浴露天風呂「吹上の湯」で本田さん達が中年の女性と一緒になったそうです。詳細は本田さんへ。
※カーナビの設定の違いか、車により選ぶ道が違ったり、違う目的地に案内されたりがありました。ナビを信じすぎるのもどうかと思う。
※29日は急遽「羊が丘」に行くことなり、予定していた札幌、ススキノで散策、買い物が出来なくなりました。「羊が丘」は余計だったかな?

※来年も北海道山行やるの? やる気の人が多いようだが、じっくり考えましょう。



         



▲ 鍬崎山  ▲ 2016年6月19日(日)
    

   参加者名 :本田、新、木谷、東川、流、尾川、山本、任田、正来、乙崎、田森夫妻                                   計12名

丸新ステン工業(出発)6:007:10らいちょうゴンドラ山麓駅7:207:30ゴンドラ山頂駅7:358:10瀬戸蔵山→8:50大品山→10:45独標→12:00鍬崎山(昼食)12:4513:20独標→14:40大品山→15:10瀬戸蔵山→15:40ゴンドラ山頂駅→16:10ゴンドラ山麓駅→17:50丸新ステン工業(解散)

・金沢東ICから北陸道に入り、立山ICで下りアルペン村で休憩後、らいちょうバレースキー場ゴンドラ山麓駅へ(7:10着)。
広い駐車場に車10台程、閑散あとしている。天気は曇り。
・山麓駅からかなりの急角度、標高差550mを一気に山頂駅まで、約10分。リフトは有り難い。山頂駅周辺は植えられたニッコウキスゲが満開。


ゴンドラ山頂駅

7:35山頂駅を出発、登山開始。良く整備された広い登山道、傾斜も緩やかで歩きやすい。
8:10瀬戸蔵山山頂着。立山、大日岳、弥陀ヶ原、美女平などが墨絵のように見える。


 立山 大日岳  

小休止後すぐに出発、ここからの道も良く整備された気持ちの良い尾根筋の道。ブナの林が素晴らしい。
8:50大品山着。ブナ、ダケカンバの明るい山頂。周辺は木が刈り取られた広場になっていて、ベンチも置かれ休憩にちょうど良い。休憩し、軽く腹ごしらえ。


木々の間から鍬崎山

美しいブナ林

大品山山頂

10分程の休憩の後、いよいよ鍬崎山に向かって出発。標高差100m程急降下して鞍部に。ここから尾根の急登が始まる。ブナや杉の大木が続く急登の連続。左手に立山、大日岳が顔を見せる。ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、アカモノ、マイズルソウなどの花に癒されながら登る。
10:45独標着。ここからの立山、大日岳、弥陀ヶ原の景色は素晴らしい。大日岳の奥に剱岳の三角錐が少し顔をのぞかせる。正面に鍬崎山が高く、大きく見える。
正来さんは調子が出ず、ここまでとなって1人で皆が戻ってくるのを待つことになった。


鞍部へ急降下

急登の連続

急登の連続

シャクナゲ



ギブアップした正来さん
・独標から鍬崎山まで標高差330m、狭い尾根の急登。頂上付近は高い木も少ない岩交じりの道。
12:00鍬崎山山頂着。360度の大展望、これまで見えなかった薬師岳が目の前に大きな姿を現す。素晴らしい山々に感動しながらビールで乾杯。
15分程遅れて木谷さん到着、あらためて乾杯。

鍬崎山

独標に残った正来さん

三角に尖った剱岳

最後の登り

鍬崎山山頂
バックに薬師岳

大日岳・剱岳・立山
弥陀ヶ原

鍬崎山山頂

鍬崎山山頂
乾杯の後雲行きが怪しくなり、弱い雨が降り出す。食事を早々に済ませ下山開始。雨具を着ての下山、すぐに暑くなる。ごく弱い雨であるが石、木の根が濡れて滑りやすく注意しながら急な道を下る。
15:40ゴンドラ山頂駅へ下山。山頂駅の休憩所でしばらく休憩。ゴンドラリフトに乗り下る。

雲行きが怪しくなる

雲がかかる鍬崎山

急斜面を下る

大品山付近のブナ林

ゴンドラ山頂駅

休憩所で一休み
16:10ゴンドラ山麓駅着。
16:20出発、アルペン村で休憩後、立山ICから北陸道に入り、金沢へ。
17:50丸新ステン工業着。解散。


※鍬崎山は多くの人が登ってみたいと思っていた山のようで、参加者は12名と大人数となり、楽しい山行になりました。
スッキリとした円錐形の山、山頂をずっと見ながらの登山。
かなりきつい山で、時間がどのくらいかかるか気になっていましたが、ほぼ予定の通りの時間で歩け、ゴンドラにも余裕で間に合いホッとしています。

※曇り空、夕方遅く雨の予報でしたが、12時ごろから小雨模様になってしまいました。
曇り空でしたが周りの山々は白黒写真のような感じでよく見えました。
剱岳は三角形に黒く鋭く尖って、薬師岳は大きく雄大に、それぞれの特徴が印象的で素晴らしかったです。

※事前に予想していた通り、虫が多くてうっとうしかった。効果のある虫よけは無いものか。



         


▲ 沢登り(小倉谷)  ▲ 2016年6月12日(日)
    

   参加者名 平(記録)、流      計 2 名

600 松任グリーンパーク 出発。

722 龍ケ鼻ダム管理棟から、沢登りの身支度で歩行開始。天候はまずまず。
ダム湖の右岸車道を進んだが、崩落帯を越えられずに引き返した。30分のタイムロス。挫折感いっぱい。
気を取り直して、龍ケ鼻橋、畑尻橋、へとアプローチをとった。


崩落帯を渡れず
820 河口の「だべ谷橋」を渡り、小倉谷の右岸から入渓。水が少ない。
いきなり、3mの滝。なんとか直登する。

この橋の下の沢

入渓準備

いきなり腰まで浸かる
次から次へと滝が現れる。できれば直登したい、でも危険は犯したくない。
ザイルをセットすると時間がかかるので、できるだけ巻きを小さく取りながら水線の際を登る。
二人なので、順調に高度を稼いだ。源流部に近くなると、溝状の岩床がつづく。いくつもの岩の段差を乗越すのに疲れた。


藪漕ぎは10から15分程度。1210 登山道、標高850m。

沢終了ここから薮コギ

登山道に出る

美しいブナ林

ササユリとアジサイ
1223 火燈山 山頂着。昼食。

小倉谷山

富士写ヶ岳

火燈山山頂
1303 火燈山 山頂発。山竹田の部落へ向けて下山。

山竹田へ向かって

アザミ

ブナ林

1434 国道364。道の駅(?)でソフトクリームを買い求めて、小休止。
1521 龍ケ鼻ダム管理棟 到着。
 

入渓地点以外は、どこも明るくて、穏やかな沢でした。花は、ササユリと淡雪のようなアジサイ。
熊には出会いませんでした。




          


▲ 残雪の白山  ▲ 2016年6月4日(土)〜5日    

   参加者名 :本田、平、流、東川、任田、正来    計 6 名

/4 白山さん9:0010:15別当出合P→11:25中飯場→12:00覗→13:30甚之助避難小屋→15:10南竜山荘冬季小屋(泊)
/5 南竜山荘冬季小屋6:457:35甚之助避難小屋→8:40中飯場→9:45別当出合P⇒10:20西山高山植物園⇒12:00白山さん

6/4 
9:00 平さん、流の車2台で出発。
10:15 別当出合着。路上に車がびっしり、下の駐車場の上段は満杯、下段まで下り、そこに停める。ほとんどが日帰りの車のようだ。
早速支度をし出発、1時間程で中飯場着。
中飯場の休憩所のトイレ、水道は使用可になっていて、いつもの年より早い。
砂防ダムや不動滝周辺にも全く雪が無く、残雪の山というよりは夏山の感じ。
中飯場から覗間雪は全く無し。
12:00頃 覗着、昼食。
13:30 甚之助避難小屋着。小屋周辺はもちろん、ここから見える周りの山にも雪は無し。
小屋のトイレ、水道はまだ使用できず。
南竜分岐から南竜道を通って南竜ヶ馬場へ。この道も雪は無く夏山の様相。エコーの日陰になった谷側に少し雪が残っている程度。南竜道から見る南竜ヶ馬場、毎年残雪の中に点在する小屋と別山の景色が素晴らしいのだが、今年は雪が無い。


油坂 別山

南竜山荘

別山

15:10 南竜山荘冬季小屋着。宿泊者は無し、我々だけの貸切状態。
外は明るく、時間は早いが宴会開始。
各自が持ち込んだビール、ワイン、焼酎、日本酒を注ぎあう。皆で飲む酒はうまい。
東川さんのホットワイン、餃子の皮で挟んだ食べもの・・・毎年手の込んだものを持って来てくれる、どれも旨い。
21時頃まで宴会が続き、お開き。
朝方、雨が降っている音が聞こえる。
朝方の気温は8度位で結構寒い。

6/5
5時頃皆起き出す。外は曇り空、気が重い。
朝食をとりながら、白山に登るかどうか考える。
今年は残雪も少ないし、天気も良くなる気配もなく、景色も期待できないなど誰からともなく消極的考えが支配的になり、登ることを断念、下ることになった。
6:45 下山開始、時折雨がポツリポツリ、一瞬雲が切れて青空がのぞくこともあったがほとんど曇り空。山頂は顔を現すことが無かった。
登ってくる登山者多数とすれ違う。


南竜道
9:40 別当出合着。休憩施設は前日はトイレ、水道が使用不可となっていたが、この日は全て使用可となっていた。いよいよ夏山の準備が整いつつあるようだ。
9:50 別当出合駐車場出発。
西山高山植物園がこの日からオープンということで、立ち寄ることにした。
ニッコウキスゲが花盛り、ハクサンフウロウなども咲き始めていて高原の花々に癒される。
12:00 白山さん着、解散。

※今年は残雪が少なく、残雪の白山とは言えないような状態でした。
去年も少なく、来年以降もこのような状態が続くようだと5月末頃に日を早めなければならないかもしれない。
※カメラにメモリーカードを入れてなかったのを気づかず、2日間一生懸命シャッターを押していました。家に帰ってから何も映ってないのに気づきガックリ。
         

           


▲ 大日ヶ岳  ▲ 2016年5月22日(日)

  参加者名 :本田、新、木谷、桶川、土本、流、東川、尾川、
            
任田、正来、山本、乙崎、田森夫妻          計 14 名
   

丸新ステン工業7:009:00ダイナランドスキー場P9:0510:15リフト終点→11:00前大日→11:35大日ヶ岳(昼食)12:3014:35ダイナランドスキー場P⇒16:50丸新ステン工業

・晴れ、気温が高く初夏の陽気。
・ダイナランドスキー場駐車場から登山開始、ゲレンデに作られた車道をしばらく歩きリフト最上部へ。登って来た方向を見ると、ゲレンデ、谷を隔てた正面には鷲ヶ岳などの山々が望まれる。

・この辺りからやっと登山道らしくなりやや急な登りとなる。
・ブナの美しい樹林帯をしばらく歩き、小さなアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。急な所は一カ所、ロープが張られた岩場で、ここを抜けしばらく行った所が前大日。すぐ下に高鷲スノーパークスキー場ゴンドラの終点。
・ここから少し下ってから緩やかな登りの後、大日ヶ岳山頂着。
山頂は広く、遮る木々も無い絶好の展望台。白山、別山、三ノ峰など白山の山々が近くにくっきりと望まれる絶景。
・好天のせいか、かなりの人。
・山頂の一角の草地に陣取り、ビールで乾杯、昼食。
田森夫妻は持参した星山商店の白ホルモン、野菜類を、これまた持参した大きなフライパンで焼いて皆にふるまってくれた。山の上でこんなご馳走に感謝、感謝。山本(幸)さんのカワハギの昆布締めも最高でした。
1時間程の昼食休憩の後下山開始、来た道を引き返す。
・登山道の両脇には、コシアブラ、ワラビが豊富に。
・分岐が何カ所かあったが、どこを通っても同じ場所に合流すると思っていたところ、木谷さん尾川さんの2人は隣の高鷲スノーパークの方に行ってしまった。見えているダイナランドスキー場になかなか行けず、たまたま高鷲スノーパークにいた人の好意で、車で我々のいる駐車場まで送ってもらい合流、一安心。
14:35全員無事登山口に帰着。
16:50丸新ステン工業着、解散。

                        

          



▲ 細蔵山→クズバ山・中山 ▲ 2016年5月14日(土)

  参加者名 ::流、北川紀代美             計 2 名

丸新ステン工業7:008:20細蔵山登山口付近→9:05中山・東小糸谷コース登山口9:109:45クズバ山・中山分岐→11:30クズバ山山頂(昼食)12:3013:35クズバ山・中山分岐→13:50中山山頂14:0014:15クズバ山・中山分岐→14:40中山・東小糸谷コース登山口→15:30ゆのみこ温泉→17:10丸新ステン工業(解散)

・当初参加者が4人であったが、不参加が相次いで流1人となり、単独で行く気持ちでいたところ、北川紀代美さんから参加したいとの連絡が入り、2人で行くことになった。
・天気予報では午前中は曇り、午後から晴れとのことで立山・剱の絶景の期待がふくらむ。
・細蔵登山口近くの道路脇に車を停め早月川が渡れるか探ったが、水量が多く渡ることは不可、中山・クズバ山に行くことに変更した。


水量が多く渡れず

・中山・東小糸谷コースで登ることにした。パトロールの人からクマが多いから“鈴”を持って行くようにとのアドバイスを受けた。(去年は2人クマに襲われたそうだ)


登山口 
9:10登山開始、中山・クズバ山分岐までは小さな沢沿いの道を登る。白いニリンソウ、サンカヨウが両側を埋め尽くす。カタクリがチラホラ、まだこれからのようだ。シラネアオイが1カ所だけ綺麗に咲いていた。
9:45クズバ山・中山分岐着、クズバ山に行くことにした。新緑が心地よいが、曇り空で遠くの山々は見えない。

沢沿いに登山道

サンカヨウ・ニリンソウ

分岐
少しの間緩やかな登り、その後いきなりの急登に次ぐ急登。道には木の根が縦横に、木の根、張られたロープをつかみ必死に登る。ここの登山道は急角度の山頂に向かって真っすぐ登るようになっていて、ジグザグの道にしてくれたら少しは楽になるのだが。北川さんは全く強くて速い、どんどん離されていく。

新緑が美しい

木の根が縦横に

急登に次ぐ急登
1625m地点あたりから傾斜がやや緩くなってきた。雪も所々夏道をふさぐようになってきたが危険な所もなく一歩一歩頂上を目指す。道の両側にイワウチワが咲き誇る。

登山道を覆う雪

イワウチワの群生

細い尾根

岩が露出した尾根道
・頂上近くになって顔を上げると、雲海に浮かぶ剣岳、毛勝三山がバーンと目の前に。絶景に思わず「ウワー」と声が出る。天気予報通り晴れてきた。

雲海に浮かぶ剣岳

毛勝の山々

剱岳 小窓尾根
・頂上までもう一息、ついに足が攣ってしまった。塩分、水分を補給して頑張って登る。
11:30クズバ山(1876m)山頂着。北川さんは既に山頂で待っている。
360度の大展望、田森さんから聞いていた通りの絶景に息をのむ。雲海の上に、残雪をまとった大日岳、立山、剱、毛勝三山、細蔵山・・・青空にくっきりと映える。

・ビールで乾杯、満足感に包まれて昼食休憩。

立山・奥大日岳 

剱岳

毛勝の山々

山頂でビールで乾杯

クズバ山山頂
三角点だけが有る

赤谷山・剱岳

剱岳・剱御前

奥大日岳・大日岳
12:30もっと留まっていたい気持ちを抑え下山開始。
あの急傾斜を下るのかと思うとうんざりだが、北川さんは快調に下って行く。どんどん引き離されながらも必死に下る。

下山開始

雲海が消えた剱岳

剱岳と早月尾根

ブナクラ峠

前方に猫又山

杉の大木を縫って

青いニリンソウ

咲き始めのカタクリ
13:35分岐着。クズバ山往復では誰にも会うことがなかった。
せっかくだから中山にも行こうということになり中山に向かう。
ここでは何人もの登山者、子連れのハイカ―に出合う。手軽で人気の山を感じる。

13:50中山(1255m)山頂着。時間が遅かったのか山頂には2人の若者だけ。剣岳が目の前に姿を現す絶好の展望。クズバ山はここからも急で高く見え、よくこんな山に登ったものだと思う。

木々の間から剱岳

中山山頂

中山山頂から剱岳

中山山頂
しばらく展望を堪能してから下山。花の写真を撮りながら下る。ショウジョバカマ、カタクリ、白いニリンソウ、青いニリンソウ、サンカヨウ、ザゼンソウ、シラネアオイ・・・。

青いニリンソウの群生

ザゼンソウ

カタクリ

シラネアオイ
・14:40中山・東小糸谷コース登山口着。

登山口
・帰路、「ゆのみこ温泉」で入浴。17:10丸新ステン工業着、解散。

※当初の目的の山「細蔵山」は川が渡れず断念することになったが、これから先もちゃんとした橋が出来ない限り、数少ない水の少ないタイミングにしか渡れないと思われる。
細蔵山は位置からしてギザギザの小窓尾根、剣岳の絶景が望める山としていつかは登ってみたい山。
※クズバ山は急登の連続で厳しい山でしたが、頂上からの景色は苦しさを一瞬にして消し去る素晴らしいものでした。中山はおまけのような山でした。
※北川さんは気力、体力とも素晴らしい山ガールでした。心強い人が会に復帰してくれました。山頂で缶ビール2本、かなりの酒豪のように見受けられました。


              


▲ 火燈山・富士写ヶ岳 ▲ 2016年5月3日(火)

  参加者名 :本田、流、井村   計 3 名

野々市市役所駐車場6:507:50白山神社の祠8:008:05火燈山登山口→9:15火燈山山頂→9:40小倉谷山→11:10富士写ヶ岳(昼食)11:4512:50白山神社の祠→ 丸岡温泉たけくらべで入浴 → 15:10野々市市役所場駐車場(解散)

参加者が一人減り、二人減り、・・・結局3人となった。
8:00天気は晴れ、シャクナゲが終わっていないことを願い、白山神社でお参りしてから出発。


白山神社前駐車場

白山神社でお参り
大内峠の標識の所にお地蔵さんがあり、ここが火燈古道の登山口。

大内峠 お地蔵さん
しばらくは緩やかな尾根伝いの登山道、アカマツ、杉の樹林、ブナの樹林の中を行く。
強風が木々を揺らし、ゴーゴーとすさまじい音、帽子も飛ばされそう。
やがて急登が始まる。火燈山は803mの低い山ではあるが思っていた以上の急登。
600mあたりからシャクナゲの群生が続いていたがほとんど咲き終わり、頂上に近ずくにつれやっと綺麗に咲いたシャクナゲが姿を現す。

咲き終りのシャクナゲ

新緑のブナの樹林

咲いていたシャクナゲ

熊野平
9:15火燈山山頂着。あまり広くない山頂、すぐ近くに小倉谷山が見える。

火燈山山頂

小倉谷山

火燈山山頂
小休止後、小倉谷山に向かう。ここから小倉谷山までの道の左右はシャクナゲが大群生、まだ綺麗に咲いていて大感動。

シャクナゲ

シャクナゲ

シャクナゲ

シャクナゲ
9:40急登を登り切って小倉谷山山頂着。三等三角点がある山で、白山、福井の山々、富士写ヶ岳等々景色は素晴らしい。

小倉谷山山頂

遠くに白山
ここから富士写ヶ岳への道は不惑新道、ゴーゴーとすさまじい風の中、急下降、急登を繰り返すきつい道が続く。この道もシャクナゲが群生、彼方此方に咲いている。ミツバツツジも多くピンクの花が美しい。

不惑新道

前方に富士写ヶ岳

ミツバツツジ

猛烈な風で
横に向く木の葉

シャクナゲ
11:10富士写ヶ岳山頂着。山頂には7,8人ほどの登山者。風が強く体が揺れて写真を撮るのも大変。ここでの昼食は無理、少し下ったところの風の弱い所で昼食。少し採れたコシアブラもおかずに加える。
我谷方面から登山者が多く登って来ていたが、こちらにはシャクナゲはほとんど咲いていなかったらしい。

富士写ヶ岳山頂

崩れた方位盤
11:45山頂を出発、大内登山道を下る。シャクナゲの群生の中の緩やかな下りが続く。
左方向には、歩いてきた小倉谷山、火燈山がよく見える。

富士写ヶ岳

大内道のシャクナゲ

小倉谷山・火燈山

大内登山道
しばらくして急な下りになり、黙々と下り続ける。
12:50無事下山。

急な下り

下りおりた沢で一息

大内登山道登山口

大内峠にある石碑

大内峠にある石碑にはこう書かれていた

 誰も去りたくてこの大内を去ったのではない。
  今この地に立つと祖先の魂の悲嘆を大内の者達は確かに聞く。
  敗戦後本来の文化の大切さを忘れ高度経済成長を目論み
  文明を求めること急な国の施策に押し流され、
  小さな村が一つづつ消えて行った。 

   大内もその村の一つに過ぎない。
  この地から去り難い心と、いつか誰かが移り住むことを願い、
  茲に碑を建てる。

         昭和五十八年四月初旬  大内出身者一同


・丸岡温泉「たけくらべ」で入浴後、野々市市役所へ 15:10着。


  ※火燈山⇔小倉谷山⇔富士写ヶ岳の不惑新道のシャクナゲは見事。
   1週間ほど前に来ていればもっと多く咲いていて素晴らしかったと思う。

  ※本田さん、井村さん、流の3人での登山になり、かなりのハイペースでした。
     特に井村さんは一番元気で速かったです。
 


               


▲ 能登の山 ▲ 2016年4月23日(土)〜24日(日) 

  参加者名 
本田、新、池田、村本、平、桶川、土本、東川、尾川、流、尾島(新さんの友人)、
        任田、正来、中村(喜)、西野、乙崎、玉谷、尾川夫人   ・・・ 計 18 名

4/23(土) 金沢→珪化木公園→ヒデッ坂→日和山→縄文真脇温泉→宗玄酒造→民宿「田ノ浦荘」

木谷さんのご厚意により、「こすもすの家」の駐車場をお借りして集合場所に。
晴れ、絶好の行楽日和。

7:50 「こすもすの家」 出発。


運転:本田、案内:村本
能登町木朗歴史古道を周回するということで、まず最初に末次城跡に向かう。
10:00 末次城跡付近の路肩に駐車、ここから小高い山道を25分ほど歩き末続城跡着。
標識、石碑があるのみで、訪れる人もほとんど無いようだ。 
記念写真を撮り、来た道を引き返す。 

末次城跡
ここから珪化木公園は車でわずか。
10:55 珪化木公園着、ここからヒデッ坂→アマメハギ公園→珪化木公園の1周約9kmの周回コース((もく)(ろう)歴史古道)を歩く。
珪化木公園からしばらくは去年歩いたところで、緩やかな登りが続く。

珪化木公園入口

珪化木
末次城跡からの道と合流してからしばらく松などの樹林の中を登って行くと視界が開け、あっと驚くような光景が広がる。白い奇岩が連なる山々、能登にこんな場所があるとは驚き。
 ※ここはヒデッ坂と呼ばれ、激しい火山活動によりたびたび噴出した火砕流によって運ばれた火山灰と軽石でできており、風化作用を受けて、奇岩連なる一帯となっている様はまさに日本のカッパドキア。この尾根(標高約90m)を地元民はヒデッ坂と呼んでいる。

奇岩帯

日本のカッパドキア

奇岩帯の尾根

奇岩帯の尾根
ヒデッ坂最高地点付近で昼食、途中で採ったコシアブラもおかずに。
食後、近くにある無名の三角点探索に向かう。発見にやや苦労したがGPSの威力、薮の中に三角点発見。

ヒデッ坂の三角点
ヒデッ坂を越えてアマメハギ公園へ尾根伝いに下る。
下り終えてからは舗装道路を延々とマイクロバスのある珪化木公園へ向け歩く。ワラビをとりながら。
14:50 珪化木公園着

ワラビを採りながら

路端のスミレ

15:15 日和山公園着。 九十九湾の西側にある公園で、日本百景にも選ばれている九十九湾を望め、晴れた日には立山連峰も望めるそうだが、今回は黄砂の影響か見えず。
日和山はこの公園全体で、三角点や標識など無し。
 日和(ひより)山(29m)は石川県最低峰。富山の最低峰は園家(そのけ)山(17.36m)、黒部川河口にあり、一等三角点。福井県の最低峰は(つづみ)山(27.8m)、福井市と鯖江市の中間、文殊山の西側。


日和山公園

公園から九十九湾
縄文真脇温泉で入浴後、宗玄酒造に立ち寄る。
17:10 料理民宿「田ノ浦荘」着。
田ノ浦に面した1軒宿、想像していたより小奇麗な宿、泊るのは我々だけの貸切。
17:30〜 夕食、宴会。
酒などは持ち込可、美味しい料理と酒で楽しい宴会が遅くまで続く。

4/24  宿→遠島山公園→連光寺山→焼山→来迎寺→金沢

    朝の田ノ浦荘


田ノ浦の日の出

田ノ浦荘全景

田ノ浦荘前の海岸

田ノ浦荘前
7:45 宿出発、遠島山公園へ。
7:50 遠島山公園着。
公園散策。能登唯一の吊り橋(しらさぎ橋、思っていたよりも立派)を渡り、岬を巡る。断崖絶壁、内浦の景色が素晴らしい。
1時間程の散策後、公園内に有る民俗館、郷土館、益谷秀次(宇出津出身の政治家)記念館、西谷(宇出津出身の哲学者)記念館、羽根万象(宇出津出身の画家)美術館を見学。入館料300円。

能登唯一の吊り橋

羽根万象美術館


益谷秀次像
10:00 連光寺山の麓着。団地の裏山のような所で、登り口にある家の人もこの山の事を良く知らない。
能登の山らしい薮コギの末、約20分後に三角点発見。GPSの威力。
10:30 下山。

薮コギ

連光寺山三角点

連光寺山三角点
11:00 焼山登り口着。三角点の位置はおおむね予想がついていて無舗装の林道を延々と歩く。車でも入って行けそうな広い道、良型のワラビが左右に沢山。30分ほど歩いて、広くなっている道の脇で昼食。 
12:35 苦も無く焼山の三角点発見。13:30 ワラビを採りながら無事下山。  

ワラビを採りながら

道端で昼食

焼山三角点
13:55 来迎寺着。
樹齢600年の菊桜見学、薄いピンクの八重桜のような花でちょうど見ごろ。赤や白のシャクナゲも見頃。めずらしいウコン桜もありました。
来迎寺は814年に創設された真言宗の古刹。嵯峨天皇の勅願により創建され「勅定山」の山号が残る。本堂や不動堂には阿弥陀如来や不動明王像など寺宝を多く安置する
来迎寺の山すそを利用して造られた書院庭園や本堂内は有料、300円を払って見学した。
中には円山応挙作と言われる幽霊の掛け軸があったがはなはだ疑わしい。
桶川さんから、この寺の3大裏話が披露され、興味深く聞きました。内容は忘れました。

菊桜

菊桜

書院庭園

ウコン桜
14:40 来迎寺出発、
16:30 こすもすの家着、解散。

※目指していた3か所の三角点、すべて発見できました。GPSが威力を発揮しました。
  ※民宿に宿泊となりましたが、ロッジなどに比べ手間がかからず楽、これからも民宿で。 
 ※能登には、まだまだ知らない興味あるところが沢山あることが分かりました。
  村本さんのコース選びが大変良かったと思います。